レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年12月14日
- 登録日時
- 2011/04/14 17:29
- 更新日時
- 2012/03/16 15:46
- 管理番号
- 相大-H22-0104
- 質問
-
解決
「戦後強くなったものは、女と靴下(ストッキング)である」というような言葉が載っている新聞記事か資料があればみたい。
- 回答
-
1~2の内容を案内した。
1 オンラインデータベース「聞蔵Ⅱビジュアル」より、1984年(昭和59年)10月27日(夕刊)に
門田勲(カドタツトム)氏の死亡記事あり。
朝日新聞の記者であった門田氏がこの言葉を紹介した、と記事中にあり。
2 門田氏が記した『古い手帖』p134に、この言葉を紙面で紹介することになった経緯の記述あり。
- 回答プロセス
-
1 女性史・風俗史、および歴史に関すると考え、分類36~38、分類210.7の棚を探す。
『女性』 朝日新聞社 1995 【s11895323 367】
『戦後社会風俗史データファイル』 新人物往来社 2006 【s24825101 382.1】
『懐かしの昭和・平成流行事典』 新人物往来社 2001 【s26500801 383】
『10大ニュースに見る戦後50年』 読売新聞社 1996 【s12982799 210.76】
などの資料を見るが、質問内容の言葉やそれに似たような記述なし。
*『戦後社会風俗史データファイル』のp12-19「もんぺからスカートへ」の項目に、当時のストッキングに関する記述あり。
2 オンラインデータベース 「聞蔵Ⅱビジュアル」の「朝日新聞縮刷版」を用いて記事検索を行う。
キーワードは“戦後 靴下 女”
→門田勲(カドタツトム)氏の死亡記事がヒット。1984年(昭和59)10月27日(夕刊)に、
「『戦後、強くなったのは靴下と女』という言葉は、愛媛県のミカン山で農協職員がふと語ったのを朝日新聞で紹介し、
これがきっかけで流行語となった」という記述あり。
3 インターネット「Google」で、“門田勲 女 靴下”をキーワードに検索する。
個人のブログより、門田氏の『古い手帖』という著書の中に、質問内容の言葉を紙面で紹介した経緯について
載っている、ということが判った。
4 自館OPACで『古い手帖』を検索する。
『古い手帖』 門田勲/著 朝日新聞社出版局 1984 【s03214806 B914.6】
p134 「新聞の文章」 の中に
「新聞はときどき面白い新語をつくりだす。(略)“クツ下と女”もうひとつ。 戦後強くなったのは、「靴下と女」というあれ。
製造元ではなくて、紹介者がわたしだ。二十年近い昔になる。
伊予の之ミカン山でわたしを案内してくれながら、ここらの農家のカカアどもがほんまに強うなりくさって、
という話の中で、協同出荷組合のオッサンがわたしに聞かせた言葉だった。」
という記述あり。
具体的な新聞記事の日付・内容は書かれていない。
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 参考資料
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- 『女性』 朝日新聞社 1995
- 『戦後社会風俗史データファイル』 新人物往来社 2006
- 『懐かしの昭和・平成流行事典』 新人物往来社 2001
- 『10大ニュースに見る戦後50年』 読売新聞社 1996
- 『古い手帖』 門田勲/著 朝日新聞社出版局 1984
- キーワード
-
- 戦後
- 女
- 靴下
- ストッキング
- 門田勲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000085065