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レファレンス協同データベース
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レファレンス協同データベース

レファレンス事例詳細

事例作成日
2008年11月27日
登録日時
2008/11/27 15:41
更新日時
2018/11/03 14:46
提供館
香川県立図書館 (2110006)
管理番号
9223
質問
「勉強」という言葉が値引きするという意味になった経緯のわかる資料はあるか
回答
・語源海 杉本つとむ/著 東京書籍 2005.3
  ※p.546「ただし、商売上の用語は日本独自。」 という記述はあるが、明解な語源や由来はなし。

・上方語源辞典 前田勇/編 東京堂出版 1989.6
  ※p.518「べんきょーする」の項
   ・意味として、①はげむ ②値段を安くする
   ・語源②は売り手として努力する意で①の転。
   とある。

・NHK気になることば : 調べてナットク意外な発見! / NHKアナウンス室. -- 東京書籍, 2008.12
  ※p.184-185「値段を安くするとなぜ勉強?」あり。

・新明解語源辞典 小松寿雄/編  鈴木英夫/編 三省堂 2011.9
  ※p.824-825「勉強」。「商人が値引きする意味で使う例は明治以降に見られる」とあり。
回答プロセス
(1)次の資料に意味や用例はあるが、語源や由来はなし。
   ・日本国語大辞典
   ・日本俗語大辞典
   ・新版大阪ことば事典

(2)ネット上の情報
売り手が商品の値段を下げるとき「勉強させていただきます」と言いますが、学習するとか修行するという意味の「勉強」と同じ字を使うのはなぜですか?(「おしえてねドットコム!」)
http://homepage2.nifty.com/osiete/s766.htm

参考図書として、次の2点(※当館未所蔵)を挙げ、
・大修館『漢語新辞典』鎌田正・米山寅太郎著
・新講社『日本語おもしろ雑学練習帳〔語源篇〕』日本雑学能力協会編著

次のような回答がされている。
*******
「勉強」の語句自体は、孔子の孫・子思の作と伝えられる『中庸』(元『礼記』の一編)にも見出され、読んで字の如く「強いて勉める」ことで「つとめはげむ。精を出す。努力する。」等を意味して、本来対象とする事物・分野等を特定・限定していた訳では有りません。
 商取引の値段交渉の際に互いに「高い・安い。まける・まけない。」等と露骨に言い合ったり、直接的に「値引き」等の表現を遣うのは失礼でもある事から、両者がお互いの立場を尊重する駆け引きの中で「値段を下げて利益が薄くなっても売ります=精一杯無理をする。努力する。」その姿勢・態度を指して「勉強」と間接的な表現がされるようになりました。
 現代の国語辞典を見れば、商品の値段を安くする事と学問・技芸等を身に付けるために努力する・学習等と項目を分けていて、後者の方が一般化しているのは確かですが、学問・学習でも「精を出す。努力する。」ことを要するので「勉強」の言葉があてられるようになっただけで、遣われ方としては商取引の方が古く、本来的には、学生が勉強に励むことも、商人が勉強に励むことも同じ意味で、どちらも「精を出してその道に励む」ことを意味していますので、同じ字があてられている訳です。
*******
事前調査事項
NDC
  • 辞典 (813)
  • 語源.意味[語義] (812)
  • 方言.訛語 (818)
参考資料
  • NHKアナウンス室 編. NHK気になることば : 調べてナットク意外な発見!. 東京書籍, 2008.
    http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009987103-00
    ,  ISBN 9784487803217
キーワード
  • 日本語-語源-辞典
  • 日本語-俗語-辞典
  • 日本語-方言-大阪府-辞典
  • 漢和辞典
  • 日本語-語源
  • 日本語-方言-近畿地方-辞典
  • 薄利多売
  • 国立国会図書館関西館図書館協力課 (@crd_tweet)
照会先
寄与者
備考
「勉強」という言葉が値引きするという意味になった経緯のわかる資料はあるか
https://t.co/KDLhRHuKuo
国立国会図書館関西館図書館協力課 (@crd_tweet)
https://twitter.com/crd_tweet/status/658541492860882944
2015年10月26日
調査種別
内容種別
質問者区分
登録番号
1000049305
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000049305 コピーしました。
アクセス数 87295
拍手! 17
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