レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/04/10
- 登録日時
- 2008/07/30 02:11
- 更新日時
- 2011/06/17 18:06
- 管理番号
- r071
- 質問
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解決
「夏の七草」があると聞いたのだが、どのようなものか。
- 回答
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春の七草,秋の七草ほど有名ではありませんが、確かに「夏の七草」が存在します。
いくつかのパターンがあり、当館で確実に由来まで確認できたものは次のものです。
1.アカザ
2.イノコズチ
3.ヒユ
4.スベリヒユ
5.シロツメクサ
6.ヒメジョオン
7.ツユクサ
これは第二次世界大戦中、日本学術振興会学術部・野生植物活用研究小委員会が選定した夏の七草です。
選定の由来について、『私の植物散歩』(木村陽二郎/著 筑摩書房 1987)には次の記載があります。(p77)
「(前略)第二次世界大戦も終わりに近づいた昭和二十年六月二十日発行の『週報』(四四七・八号)に「新選・夏の七草」というタイトルで、はじめて夏の七草が発表されている。(中略)
「夏の七草」というのも風流なものではなく、アカザ、イノコズチ、ヒユ、スベリヒユ、シロツメクサ、ヒメジョオン、ツユクサといった、焼跡にもたくましく生える
食べられる植物があげられていて、とても現在はやりの山菜などという楽しいものではない。
食糧が極度に不足し、空襲の合間を縫っては食物の買い出しに苦労していた頃である。(後略)」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗習慣.民俗学.民族学 (380 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 夏の七草
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000046158