レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年04月03日
- 登録日時
- 2008/05/13 16:25
- 更新日時
- 2008/05/13 16:25
- 管理番号
- 福井県図-20080403
- 質問
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解決
赤身魚、白身魚、青魚などの区別はどうしてするのか?何か基準値のようなものがあるのでしょうか? 「青魚は食べたらだめ」と言われた時の青魚とは?どのような魚でしょう。
- 回答
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青魚=背の青い魚のことをいい、大洋や沿岸を回遊する紡錘形をした赤身の魚。イワシ、サンマ、マグロなど。白身魚はタイやヒラメ、フグなど近海の沿岸にすむ身の白い魚のこと。ということまでは多数の資料に書かれていますが、見分けるための基準値にあたるようなものは、記述を発見できませんでした。したがって、「青魚は食べたらだめ」といわれたときの青魚とは、マグロ、アジ、イワシ、サバ、サンマなどの、身が銀光して背が青い魚をさす。ということまでしかわかりませんでした。
- 回答プロセス
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1. 日本国語大辞典で、「青魚」「赤身」「白身」を引く。
青魚=イワシ、サバ、サンマなど、背の青い魚の総称。(『日本国語大辞典』第二版 第1巻p.90)
赤身=動物の肉の赤い部分。赤い身。(『日本国語大辞典』第二版 第1巻p.154)
白身=動物の肉の白い部分。特に魚で肉の白いもの。(『日本国語大辞典』第二版 第7巻p.514)
2.Webcat-plus キーワード 赤身 青魚 白身 で連想検索
→さかなのはなし 農文協/編 2004.3 農山漁村文化協会 ISBN:4-540-03264-X がヒット。
3.さかなのはなし の近くに排架されている子供用資料を確認。
『魚の大常識』林公義/監修 2006.7 ポプラ社 ISBN:4-591-09339-5
p.42 魚の筋肉 赤身の魚と白身の魚がいるのはなぜ? から抜粋
赤身の魚と白身の魚との身の色の違いは、それぞれの魚の暮らし方と関係がある。マグロなど赤身の魚はつねに速いスピードで泳ぎまわっているため、長時間活発に動かせる筋肉が必要。筋肉を動かす燃料のひとつが酸素で、筋肉に酸素を貯える働きをするのが、赤い色をしたミオグロビンというたんぱく質。このミオグロビンを多く含む筋肉を赤色筋(遅筋)といい、マグロはこの赤色筋が多いので赤い身をしている。一方、ヒラメは同じ場所にジッとしていて、速く泳ぐのは獲物を捕らえたり、天敵から逃げるときだけ。そのためには、瞬間的に大きな力を出せる筋肉が必要。その筋肉を動かす燃料には酸素を使わないので、筋肉に赤い色をしたミオグロビンがほとんどない。ヒラメの身が白いのはこのためで、この筋肉を白色筋(速筋)という。
『魚でつくる』家庭科教育研究者連盟/編 1989.1 大月書店 (たべもの教室9)
p.17 白身のさかなと赤身のさかな海の底で静かにしているかれいや背中が赤いたいはだいたい白身赤身のさかなは、あちこちの海を旅する回遊魚や海の表面を泳ぎまわる元気のいい、背中の青いさかな。
『お魚のひみつ』小竹千香子/著 1994.4 さ・え・ら書房 ISBN:4-378-03871-4
p.13赤身の魚と白身の魚タイやヒラメ、フグは、近海の沿岸にすむ白身の魚、マグロ、アジ、イワシ、サバ、サンマは、大洋や沿岸を回遊する紡錘形をした青魚、赤身の魚です。サケの肉質は、両方の中間。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品.料理 (596 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 青魚
- 赤身
- 白身
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000044130