レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/05/03
- 登録日時
- 2006/07/28 02:10
- 更新日時
- 2008/04/17 18:33
- 管理番号
- 埼浦-2006-014
- 質問
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解決
みたらし団子の起源(時期と場所)が知りたい。
- 回答
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『和菓子の辞典』によると天正15(1587)年 太閤秀吉が開いた北野大茶湯の折りに用いられた。この記述を紹介する。
- 回答プロセス
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『たべもの語源辞典』p287、『京都大事典』p876、『たべもの起源事典』p438によると「下賀茂神社の夏越しの祓いに供えた神饌菓子であった。安土桃山期の1587(天正15)年に豊臣秀吉は北野の大茶会に用い、有名になる。御手洗とは神社で参詣者が手や口を清めるところをいう。毎年土用の丑の日に下賀茂神社の御手洗川に足をつけて無病息災を祈る御手洗参りがあり、このとき境内の糺す(ただす)の森の井上の杜を称する宮辺りで串に刺した団子を売っていた。」とあり。
《Google》を〈みたらし団子 & 下鴨神社 & 御手洗〉で検索した結果より「みたらし団子は、下鴨神社の氏子たちが神饌菓子として作ったのが始まりで、原形は平安朝の時代まで遡るとのこと」また「その昔、後醍醐天皇が下鴨神社に行幸なさった折り、御手洗池の水をすくったところ、一つ泡が浮いて、そこから少しだけ離れたところに4個の泡が並んで浮かんだといいます。そこでその様子が面白いということで、5本の団子のうち、1個を少し離して刺した串団子がつくられ、これをこの故事にちなんで「みたらし団子」と呼びました。」とあり。
時期が判明しないのでさらに調査をする。
『神饌』『上賀茂神社』には神饌として団子を供えることはわかるが、「みたらし団子」について記述はなし。
『嬉遊笑覧 下』みたらし団子について記述あるが、時期については言及なし。
『京都故事物語』「みたらし」について記述あるが時期についてはなし。
『和菓子の辞典』に「天正15年(1587)、太閤秀吉が開いた北野大茶湯の折りに用いられた」との記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品工業 (588 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 日本語 (031 9版)
- 参考資料
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- 『和菓子の辞典』(奥山益朗 東京堂出版 1983)
- キーワード
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- 菓子-みたらし団子
- 事物起源
- 豊臣 秀吉(トヨトミ ヒデヨシ)
- 安土桃山時代-日本-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000029713