レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/09/30
- 登録日時
- 2005/12/13 02:12
- 更新日時
- 2010/11/25 02:01
- 管理番号
- 新県図-00108
- 質問
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解決
「散る桜 残る桜も 散る桜」を良寛の辞世とする出典資料を知りたい。
- 回答
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谷川敏朗『校注 良寛全句集』(春秋社 2000)によりますと、この句の「出典は高木一夫氏著『沙門良寛』である」とあります。
そこで、高木一夫『沙門良寛』(短歌新聞選書 昭48)を確認いたしました。同書204頁に、「糸魚川の御風記念館に、「良寛臨終に関する重要文献」というものが、丁寧に封筒に入れて保存されている。これは小さな一枚の紙片に書かれたもので、裏には 地蔵堂町宮下町 小川五平氏(当主 長八)ヨリ出デシ反古中ニアリシ と書かれていて」との記述とその文書の写真が掲載されていました。
なお、『相馬御風記念館所蔵 相馬御風資料目録1』(糸魚川市教育委員会1996)に、「その他良寛関係資料」として「良寛臨終に関する資料」2枚を所蔵している旨の記載があります。
谷川敏朗著『良寛の生涯と逸話』にも、もと地蔵堂の小川家に蔵されていた相馬御風氏蔵の文書から出たものであろう、との記述がありますので、上記の文書が出典資料であると判断されます。
上記の『校注 良寛全句集』『沙門良寛』には、出典資料とあわせ、この句を良寛の作とするか否かについて若干の記述があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 「散る桜 残る桜も 散る桜」
- 良寛の辞世
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000025809