レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年2月19日
- 登録日時
- 2005/10/14 11:30
- 更新日時
- 2005/12/14 08:59
- 管理番号
- 慶大三田-慶應福澤-001
- 質問
-
解決
「商人は日々軽々の損を無視してはいけない」云々などの、福澤諭吉の「商人道五訓」について教えてください。
- 回答
-
「商人道五訓」について、参考資料1~3のような資料をもとに調べました。
しかし、「五訓」というようなものは見つかりませんでした。
また、福澤研究センターの顧問にも問い合わせましたが、
存在しないのではないか、との回答でした。
ご参考になるかわかりませんが、
参考資料3の「商売というものは」の章の96ページ目には、
お探しの「日々軽々の損を無視してはいけない云々」らしき内容が「丸屋商社之記」からの引用として掲載されています。
「商人は一旦の利に誇ることなく、一旦の損に驚くこと勿れ。
唯だ恐れ慎むべきは、日々月々、軽々の損なり。
唯だ希(こいねが)い望むべきは、連綿不断、軽々の利なり。」
「丸屋商社之記」は、丸善株式会社のホームページで
原文と現代語訳の抜粋がご覧いただけるようになっています。
http://www.maruzen.co.jp/home/history_maruyashosha.html
ただし、五訓というようなものではありません。
また、「丸屋商社之記」は、丸善では、福澤先生の書いたものではないと言っているそうです。
お役に立てず残念ですが、これで回答としたいと思います。
さらに調査を希望される場合は
「商人道五訓」という言葉をどこで知ったか、などの情報もあわせてお寄せください。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 参考資料
-
- 1) 福澤諭吉著・慶應義塾編纂. 1964年. 『福澤諭吉全集』 第21巻. 東京: 岩波書店.
- 2) 土橋俊一. 1985年. 『福沢諭吉の複眼思考:先を読み、人を観る知恵』. 東京: プレジデント社.
- 3) 藤原銀次郎. 1964年. 『福澤先生の言葉』. 東京: 実業之日本社.
- 4) 丸善. 丸屋商社之記. http://www.maruzen.co.jp/home/history_maruyashosha.html (2005/10/14確認)
- キーワード
-
- 福澤諭吉
- 商人道五訓
- 丸屋商社(丸善)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000024289