レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年12月01日
- 登録日時
- 2005/01/26 15:29
- 更新日時
- 2019/12/26 17:18
- 管理番号
- edo2004-12
- 質問
-
解決
初夢とはいつみる夢の事か。
- 回答
-
初夢をいつ見る夢とするかは一様ではありません。室町以降、京阪地方では節分から立春の明け方の夢をいったのに対し、江戸では古くは大晦日の夢を指したようです。一方、年越しの夜は寝ない習慣があることから、天明頃より元日から2日の朝の夢となり、その後、2日の夜に見る夢を初夢とするのが一般的になってきたといいます。さまざまな事柄をはじめる「事始め」の日として、2日の夜に見る夢を初夢とするようになった、という説もあります。
- 回答プロセス
-
宝船を描いた絵を枕の下に敷き、「長き夜の遠の眠りの皆目ざめ、波乗り船の音のよきかな(なかきよのとおのねふりのみなめざめ、なみのりふねのおとのよきかな)」という廻文を3回唱えて寝ると良い初夢を見ることができるとされ、江戸では正月早々に「お宝、お宝」と呼びながらこの絵を売り歩く宝船売りがいました。悪い夢をみたときにはこの宝船を川に流す風習もあったようです。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 民間信仰.迷信[俗信] (387 9版)
- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
-
- 『江戸の庶民生活・行事事典』渡辺信一郎著 東京堂出版 2000年(3861/128/000)
- 『日本民俗大辞典(下)』吉川弘文館 2000年(3821/264/2)
- 『三省堂年中行事事典』田中宣一,宮田登編 三省堂 1999年(3861/115/99)
- 『七福神信仰事典』戎光祥出版 1998年(3870/142/1)
- 『起源の日本史 前近代篇』阿部猛著 同成社 2008年 0314/25/0008 (p.83)
- 『春夏秋冬江戸っ子の知恵』竹内誠著 小学館 2013年 2136/888/0013 (p.90)
- キーワード
-
- 初夢
- 宝船
- 年中行事
- 縁起物
- 大晦日
- 正月
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013905