レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2026年04月16日
- 登録日時
- 2026/05/02 13:42
- 更新日時
- 2026/06/02 21:08
- 管理番号
- 県立長野-26-012
- 質問
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解決
和ろうそくの芯に使う燈芯草(イグサの仲間)が長野県内でも栽培、製品化されていたか知りたい。
- 回答
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農民の「作間稼」「農間稼」「冬間稼」などのキーワードで換金作物としての燈芯草栽培を調査したが、燈芯としての加工や藺草栽培に関する記述は確認できなかった。
次の資料にろうそくの材料となるものについての記載があった。
・『飯山市誌 歴史編 上』飯山市誌編纂専門委員会編 飯山市誌編纂委員会 1993【N211/48/2-1】[国立国会図書館デジタルコレクション 送信サービスで閲覧可 最終確認2026.5.6]
p.497に雑税には、夫役の代銀化したものだけでなく、土地の特産物であった青苧・楮・真綿・漆・荏・紬・蝋実・紙などを現物納したなごりの銀納分もあった。
という記述が見られるが、燈芯草についての記述はない。また、p.538-539には、蝋実と漆木を保護した記述が見られる。
・『小川村誌』小川村誌編纂委員会 小川村 1975【N212/121】p.1022
藺草栽培についての記述があり、昔は燈芯として使用したとあるが、換金作物として栽培していた記述は見当たらない。昭和8年に苗株を移入して畳表の加工を始めたとある。
p.424に、ろうそくの原料である漆について、樹液、実ともに物産として管理されていた記述がある。・『堀金村誌 上巻 自然・歴史』堀金村誌編纂委員会編 堀金村誌刊行会 1991【N232/51/1】
p.939に、天保・弘化年代に堀金村周辺の店商が扱う品目に「ろうそく」「とうしん」が見られるが、当該地域で作られたものかは不明。・『三郷村誌 II 第2巻 歴史編 上』三郷村誌編纂委員会編 三郷村誌刊行会 2006【N232/23/2-2】
p.242「表3-37 水野期の上納物や献上物」に「たたみ表」がある。また、p.438に琉球畳表を作っていた記述があり、琉球栽培として作間や荒地防止のため試作栽培されたようだ。
p.491-498に作間に営まれた店商についての記述があり、扱った商品に「灯心」「ろうそく」が見られるが、当該地域で作られたものかは不明。
- 回答プロセス
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1 『長野県史』は国立国会図書館デジタルコレクションで全文検索できるため、キーワードに「燈芯」「灯芯」「いぐさ」「い草」「イグサ」「藺草」「井草」「イ草」「伊草」「井艸」などを入れ、タイトルに『長野県史』を入れ検索する。江戸期、明治初期に燈心を目的とする作物の栽培の記述は確認できない。
2 江戸期の農民の主要作物は稲であったため、燈芯にするイグサなどの作物の加工は農閑期の仕事としていた可能性があるため、「作間稼」「農間稼」「冬間稼」などの言葉で記述されていると思われる。
3 所蔵する誌史類すべてを調査することはできないため、長野県図書館協会が運営する「長野県市町村誌目次情報データベース」で、県内市町村の主な史誌類の目次から1と同じ「藺草」などのキーワードや、2の「作間」などのキーワードでヒットした地域を調査した。
4 当館所蔵の郷土史関係の雑誌を3と同じキーワードで検索したが、藺草を換金作物として栽培し燈芯を加工することについて書かれた論文等は確認できない。<調査資料>
・『長野県史 民俗編 第5巻 総説I 概説』長野県編 長野県史刊行会 1991【N209/11-3/5-1】
冬の副業を記述したもののなかに、藺草、燈芯草にかかわるものは確認できない。
・『真田町誌 歴史編 下』真田町誌編纂委員会編 真田町誌刊行会 1999【N221/156/3】
・『佐久市志 歴史編(3) 近世』佐久市志編纂委員会編 佐久市 1992【N223/69/3-3】
p.928に、土着の職人として畳屋が挙げられているが、畳表を当該地域で栽培して作っていたかは不明。
・『佐久町誌 歴史編2 近世』佐久町誌刊行会編・刊 2005【N223/48/3-2】
・『原村誌 上巻』原村編 原村役場 1985【N241/109/1】
・『豊丘村誌 上巻』豊丘村誌編纂委員会編 豊丘村誌刊行会 1975【N243/87/1】
・『豊丘村誌 下巻』豊丘村誌編纂委員会編 豊丘村誌刊行会 1975【N243/87/2】
・『天龍村史 上巻』天龍村史編纂委員会編 天龍村 2000【N243/204/1】
・『大町市史 第3巻 近世』大町市史編纂委員会編 大町市 1986【N231/36/3】
・『豊科町誌 歴史編・民俗編・水利編』豊科町誌編纂委員会編 豊科町誌刊行会 1995【N232/59/2】
・『日義村誌 歴史編 上巻』日義村誌編纂委員会編・刊 1998【N234/105/1-1】
・『更級埴科地方誌 第3巻 近世編下』更級埴科地方誌刊行会編・刊 1981【N215/32/3-2】
p.171に作間稼ぎの渡世品分帳に「畳指」をする人1名が見られるが、当該地域で畳表を作っていたかは記されていない。
・『更埴市史 第2巻 近世編』更埴市史編纂委員会編 更埴市 1988【N216/49/2】
・『信濃町誌』信濃町誌編纂委員会編 信濃町 1968【N212/89】
・『中野市誌 歴史編 前編』中野市誌編纂委員会編 中野市 1981 【N213/59/2】
・『飯山市誌 歴史編 下』飯山市誌編纂専門委員会編 飯山市誌編纂委員会 1995【N211/48/2-2】 p.234
※ 特にコメントのないリンク先は国立国会図書館デジタルコレクション
[すべてのリンク先 最終確認2026.5.6]
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 10版)
- 農業史.事情 (612 10版)
- 繊維作物 (618 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 燈芯草
- 灯芯草
- イグサ
- 藺草
- 作間稼
- 換金作物
- ろうそく
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000383623