レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/06/14
- 登録日時
- 2024/06/27 00:30
- 更新日時
- 2024/07/03 16:41
- 管理番号
- R1002158
- 質問
-
解決
本の「はじめに」のような目次の前に書かれる部分で、出版社側が著者を紹介する文を何と言うか?
- 回答
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以下の資料を提供しました
①『本のことがわかる本 2』 稲葉茂勝/文 ミネルヴァ書房 2015
(追加調査で判明した資料)
②『本づくりこれだけは』 下村昭夫/著 出版メディアパル 2004
③『図書館情報学用語辞典』 日本図書館情報学会用語辞典編集委員会/編 丸善出版 2020
- 回答プロセス
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1.本の仕組みや構成について、または本の編集についての資料を探す。
当館蔵書検索機にて、フリーワード検索 “出版”&“編集”
→多数ヒットしたうち以下の資料の内容を確認。
①『本のことがわかる本』1~3巻
①の2巻(P12)に「本の中身」という項目があり、以下2点の記載あり。
・序文(まえがき):著者、訳者、編者などによる本を書くにあたっての動機や本の趣旨を記した「前文」。
・推薦のことば:書物のテーマに関係ある著名人などに依頼して書いてもらう推奨のことば
「序文」は目次より前にあることが図入りで説明あり。
また、本の構成としては大きく「前付」「本文」「後付」で構成されており、それに加わることがあるものとして、「推薦のことば」が紹介されている。
質問者は「推薦のことば」の内容で納得された。
ただし、書くのは出版社側ではなく著名人とあり、記載場所が目次の前かどうかは不明。
①の2巻を提供し、一旦調査終了。
(追加調査)
2.出版、編集に関連する棚を直接確認
→以下の資料に「本の組立と順序」・「本の内容と構成について」の記載あり
②『本づくりこれだけは』(P18-19)
…本文以外のものを付物(つきもの)といい、本文より前に入るものを前付(まえづけ)という。前付として、口絵、献辞(けんじ)、推薦の言葉、序文(じょぶん)、凡例(はんれい)、目次の順に説明が記載されており、1で調べた「推薦のことば」は本文より前に記載されることが判明。
3.当館所蔵データベース「ジャパンナレッジlib」にてキーワード「序文」で検索。
→"序文", 図書館情報学用語辞典 第5版, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2024-06-14)
「書物の前付に置かれる,執筆の意図,執筆後の感想,謝辞などを記した文章.自分で書いた序文を自序,他の人によって推薦の意を込めて書かれた序文を他序という」
③『図書館情報学用語辞典 』(第5版)【当館所蔵あり】
以上で調査終了
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書.書誌学 (020)
- 著作.編集 (021)
- 図書館.図書館情報学 (010)
- 参考資料
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- 本のことがわかる本 1 稲葉茂勝/文 ミネルヴァ書房 2015.7 020 , ISBN 978-4-623-07426-6
- 本のことがわかる本 2 稲葉茂勝/文 ミネルヴァ書房 2015.8 020 , ISBN 978-4-623-07427-3
- 本のことがわかる本 3 稲葉茂勝/文 ミネルヴァ書房 2015.9 020 , ISBN 978-4-623-07428-0
- 本づくりこれだけは 下村昭夫/著 出版メディアパル 2004.4 021.4 , ISBN 4-902251-04-3
- 図書館情報学用語辞典 日本図書館情報学会用語辞典編集委員会/編 丸善出版 2020.8 010.33 , ISBN 978-4-621-30534-8
- キーワード
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- まえがき
- 序文
- 推薦の言葉
- 他序
- 編集
- 出版
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000351945