レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/07/29
- 登録日時
- 2023/01/30 00:30
- 更新日時
- 2023/01/30 00:30
- 管理番号
- 小寺池図書館 R1001131
- 質問
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解決
みどりちゃん殺人事件(1981年)について
(柏の少女殺し事件)
- 回答
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昭和56年6月、千葉県柏市で当時11歳の少女、みどりちゃんが、小学校のマラソンコースで果物ナイフが刺さった状態で発見された。犯人として、当時14歳で軽度の知的障害のある中学生が警察の事情聴取を受け、自白したため、8月に初等少年院に送致される。ところが、少年院に収容された後の昭和57年5月、面会に来た母親に少年が無実を訴えた。
同少年の付添人(弁護士)は、少年が購入したナイフが証言通り自宅の蒲団の間から発見されたこと、また、現場に残された凶器であるとされるナイフから少年の指紋が発見されない、事件当時少年が着ていた衣類に血液の付着跡が発見されないなど、物的証拠が皆無であることから、少年が殺人罪を犯したとは到底みとめられないと、少年の保護処分の取消を求めた。
しかし、2度に渡る処分取消の申し立てはいずれも退けられた。少年の無罪主張は却下されたが、その過程で「保護処分不取消決定に対しても一定限度で上訴をみとめるべき」とする重要判例が生まれ、その後の少年法改正に影響を与えた。
- 回答プロセス
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みどりちゃん殺人事件でヒットする本は『少年はなぜ殺人犯にされたか』のみ。
この本は既に読まれているので、インターネットやD1-Lawで検索し、
確認できる参考文献をあたる。
- 事前調査事項
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小笠原和彦著『少年はなぜ殺人犯にされたか』は既読。
- NDC
- 参考資料
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- 少年事件を考える 兼松左知子/[ほか]著 朝日新聞社 1989.12 368.7 (ⅱ,ⅷ,p8-11)
- 子どもたちの人権 若穂井透/著 朝日新聞社 1987.6 327.8 (p167-268)
- 少年法 沢登俊雄/著 中央公論新社 1999.9 327.8 (p96-98)
- 少年法入門 澤登俊雄/著 有斐閣 2015.4 327.8
- 裁判と心理学 日本臨床心理学会/編 現代書館 1990.8 327.6 (p311-356 大阪府立あり)
- 事件記者の110番講座 三木賢治/著 毎日新聞社 1995.7 317.7 (大阪府立あり)
- 少年法改正の争点 若穂井透/著 現代人文社∥大学図書(発売) 2006.2 327.8 (大阪府立あり)
- 事実認定の適正化 木谷明/著 法律文化社 2005.7 327.6 (大阪府立あり)
- 少年法研究 1 斉藤豊治/著 成文堂 1997.3 327.8 (大阪府立あり)
- 刑事裁判・少年審判における事実認定 中川孝博/著 現代人文社∥大学図書(発売) 2008.12 327.6 (大阪府立あり)
- 新しい少年院法と少年鑑別所法 法務省矯正局/編 矯正協会 2014.12 327.85 (大阪府立あり)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 社会科学
- 内容種別
- 一般資料
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000328169