レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年10月01日
- 登録日時
- 2022/08/11 13:09
- 更新日時
- 2025/06/05 10:22
- 管理番号
- 吹-10-2024-002
- 質問
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解決
吹田市の千里山(せんりやま)浄水所について、設立年と設立された経緯が知りたい。
- 回答
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大正11年(1922年)10月に「千里山水道」として建設、昭和21年(1946年)1月に吹田市へと継承され「千里山浄水所」となった。
北大阪電気鉄道株式会社(現在の阪急電鉄株式会社)は、十三(じゅうそう)~豊津(とよつ)間の鉄道開通と前後して、周辺の住宅地を開発した。当初、上水道の水源を豊津の垂水(たるみ)神社付近としていたが、地元住民の強い反対が起こった。
そこで、水源地を千里村で探すことにし、現在の千里山西(せんりやまにし)1丁目近辺に水源地を定めた。
「千里山水道」として大正10年(1921年)5月に起工、大正11年(1922年)10月に竣工した。
昭和21年(1946年)1月に吹田市が継承し「千里山浄水所」となった。
吹田市の継承後は水需要の高まりに対応するべく、
昭和34年(1959年)3月に浄水池築造、
昭和40年(1965年)4月にポンプ室改築工事着工(昭和40年(1965年)10月完成)、
昭和48年(1973年)9月に第11号さく井掘さく工事着工(昭和49年(1974年)5月完成)
の増強工事が行われたが、平成7年(1995年)3月に廃止された。
- 回答プロセス
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現在、浄水所は吹田市水道部所管の施設であるため、以下の(1)(2)の資料を確認し、回答欄のとおり経緯をまとめた。
(1)『吹田市水道事業年報 令和5年度版』(吹田市水道部企画室 2023.9)
p7~p21 「2.水道事業の歩み(年譜)」に「昭21(1946).1 京阪神急行電鉄経営の千里山水道を吸収し、千里山浄水所として給水開始」(p7)と記載あり。
また、同年譜には以下のとおり記載されている。
p7 「昭34(1959).3 千里山浄水所にて浄水池築造(1,000㎥)」
p8 「昭40(1965).1 千里山浄水所ポンプ室改築工事着工 昭40.10完成」
p9 「昭48(1973).9 千里山浄水所第11号さく井堀さく工事着工 昭49.5完成」
p15 「平7(1995).3 千里山浄水所廃止」
(2)『吹田市水道事業年報 昭和52年度版』(吹田市水道部企画広報室 1977.9)
当館所蔵の『吹田市水道事業年報』で一番古いもの。
p15 「1 施設の概要」に「(3)千里山浄水所」の項目があり、「…千里山地区を住宅地として開発した阪急電車が同地区への給水を受持つため設けた千里山水道を、昭和21年1月に継承したものである。」と記載されている。
「千里山水道」を設置するきっかけとなった千里山地区の住宅地開発については、以下の(3)(4)(5)の資料を確認した。
(3)『千里山 7号』(千里山会 2004.4)
p60~p61 「千里山開発物語(四)」に、「千里山水道」の記事あり。千里山水道設立までの経緯が記述されている。
p60 「北大阪電鉄が千里山の丘陵を住宅地として開発するについては、先ずこの広い丘陵全体に供給する水道の水源をどこに求めるかということであった。そして北大阪電鉄はその水源を豊津の垂水神社の近くの地点に求めた。」
p60 「水道がさて送水されるという段階になって地元の豊津村垂水の人達の反対が起った。之は垂水地区の墓地が電車線路用地にかかり、この移転問題にからんで、よけいにもつれ垂水部落の飲料水の源であるこの水を他村に持ってゆくことは許さない。まして大住宅地ができて、これにこの水をとられたら垂水の我々の飲料水はどうなるか、一滴たりともやれないという強い反対が起った」
p60 「そこで水源地を千里村地内に探すこととし、(中略)数ヶ所を試堀して遂に現在の水源地となっている千里村大字佐井寺字河原谷を鑿井することになった。大正十年五月に起工して大正十一年十月に竣工した。」
(4)『千里山70年のあゆみ』(千里山自治会広報部/編集 千里山自治会 1990)
p42 「昭和20年頃の千里山の図」が掲載されており、「千里山ポンプ場」「千里山最高地水源地」の場所が記載されている。
P71 「美しい水源地とおいしい水」に、「千里山住宅地には、大学前に土地経営会社が堀った井戸から、お稲荷さんの横の水源地まで引き上げて各家庭へ給水する水道施設がありました。」と記載されている。
(5)『鉄道沿線物語』(吹田市立博物館/編集 吹田市立博物館 1996)
p18 「沿線開発と郊外住宅」の項目に、「吹田では大正10年(1921)に北大阪電気鉄道による十三―豊津間の開通と前後して、千里山住宅地が開発される。」と記載されている。
p19 「千里山住宅地の開発」の項目に、「千里山住宅地は大阪住宅経営株式会社によって、大正9年(1920[原文ママ。正しくは1922年])から開発が始まった。」と記載されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生工学.都市工学 (518 10版)
- 日本 (291 10版)
- 近畿地方 (216 10版)
- 参考資料
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- 吹田市水道事業年報 令和5年度版. 吹田市水道部企画室, 2023.
- 吹田市水道事業年報 昭和52年度版. 吹田市水道部企画広報室, 1977.
- 千里山 7号. 千里山会, 2004.
- 千里山自治会広報部編集. 千里山70年のあゆみ. 千里山自治会, 1990.
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吹田市立博物館編. 鉄道沿線物語 : 鉄道の発達と吹田. 吹田市立博物館, 1996.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000794340129152
- キーワード
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- 千里山浄水所(せんりやまじょうすいじょ)
- 千里山水道(せんりやますいどう)
- 千里村(ちさとむら)
- 北大阪(きたおおさか)電気鉄道株式会社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000319847