レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年12月24日
- 登録日時
- 2022/03/07 14:42
- 更新日時
- 2022/03/07 16:49
- 管理番号
- 東京都公文書館2021-001
- 質問
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解決
1921年(大正10年)10月に「府立東京商工奨励館」が、1927年(昭和2年)3月に「府立染織試験場」が開設されたと承知しているが、正式名称は、「東京府立東京商工奨励館」、「東京府立染織試験場」となるのか?当時の条例等踏まえ、正式名称を確認したい。
- 回答
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結論として、正式名称としては、「府立東京商工奨励館」(…①)、「東京府立染織試験場」(…②)が適当と考えられる。典拠は以下の通り。
①:
●東京府告示第七十五号(大正8年3月20日)に事務開始の告示があるが、「東京市麴町区有楽町東京府庁構内ニ府立東京商工奨励館ヲ設置シ」とある(出典:『警視庁・東京府公報』第1039号、大正8年3月20日)
●東京府訓令第十一号(大正8年3月31日)で職制が定められた時も、「府立東京商工奨励館職制左ノ通定ム」となっている。
(出典:『警視庁・東京府公報』号外、大正8年3月31日)
※これ以後の同館に関する記載も確認済
②:
●東京府令第19号(昭和2年3月26日)で職制が定められた際、「東京府立染織試験場職制左ノ通定ム」とある。
(出典:『警視庁・東京府公報』第37号、昭和2年3月26日)
●東京府訓令第19号(昭和2年6月1日)で処務規程が定められた際も、「東京府立染織試験場処務規程左ノ通相定ム」とある。
(出典:『警視庁・東京府公報』第69号、昭和2年6月2日)
※これ以後の同館に関する記載も確認済
『東京府史』行政篇第3巻(昭和10年)の両館に関する記載、及び館内所蔵の庁内刊行物の目録情報とも用法が一致するので、上記が正式名称で問題ないと考える。
- 回答プロセス
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以下の①により正式名称は判明したが、念のため②③により確認を行うことで、返答をより確実なものとした。
①『警視庁・東京府公報』に登載される関連規程類の条文を確認
②『東京府史』の当該機関に関する記述を確認
③自館の情報検索システムで用例を確認
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『警視庁・東京府公報』第1039号 大正8年3月20日/号外 大正8年3月31日/第37号 昭和2年3月26日/第69号 昭和2年6月2日
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東京府 編 , 東京府. 東京府史 行政篇 第3巻. 東京府, 1935.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001436267-00
- キーワード
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- 府立東京商工奨励館
- 東京府立染織試験場
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 団体
- 登録番号
- 1000313196