レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20160601
- 登録日時
- 2020/03/26 00:30
- 更新日時
- 2024/09/30 18:10
- 管理番号
- 2823
- 質問
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学術雑誌『史學』(vol.34-no.2)に掲載されている論文「嘉靖年間における浙海の私商及び舶主王直行蹟考(下) : 海禁下に自由を求める一私商の生涯 / 李献璋」のP68に記載されている、「中峰明本(ちゅうほうみんぽん)の筆跡に添えた策彦周良(さくげんしゅうりょう)の副書」に関して。
①論文中に「書苑 第十巻第六号」と記されれていたが、この資料の巻号を見ても該当の記述が確認できない。
②現在この筆跡がどの美術館に所蔵されているか知りたい。
- 回答
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①李氏が記述している「10巻6号」は誤りで、「9巻6号」に中峰明本と策彦の筆跡が収録されていることを案内した。
中峰明本禅師書牘并亀陰策彦の副書 / 欽堂 『書苑』9(6), 1918年
②現在の所蔵者については不明であるが、質問者は策彦の副書の画像(写真)を探しているとのことであったため、『書苑』(9巻6号)に当該筆跡の写真が原寸サイズで収録されていることを案内した。
- 回答プロセス
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①当館OPACで『史學』(vol.34-no.2)の所蔵状況を確認、所蔵あり(当館請求番号:205-83)。論文中で李氏が脚注にあげている『書苑』の所蔵状況を確認したところ、当館に所蔵があったため本誌を確認。該当記述が確認できなかったため、この情報が誤っていると推測。『書苑』すべての目次を確認したところ、李氏が記述している「10巻6号」は誤りで、「9巻6号」に中峰明本と策彦の筆跡が収録されていることがわかった。
【参考 2023/01/24 確認】
嘉靖年間における浙海の私商及び舶主王直行蹟考(下) : 海禁下に自由を求める一私商の生涯 / 李献璋
『史学』34 (2), pp.43(163)-83(203), 1961.12
CiNii Researchよりリポジトリ公開あり:https://cir.nii.ac.jp/crid/1050845763874781056
②『書苑』(9巻6号)から、中峰明本と策彦の筆跡は当時田中親美(たなか しんび)氏が所有していたことがわかったが、現在は所有者不明。
- 事前調査事項
- NDC
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- 書.書道 (728 8版)
- 参考資料
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書苑 複製版. 名著出版, 1975.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000027874-00 (当館請求番号:105-280(https://webopac.tnm.jp/detail?sbid=0000201444&hid=100387074))
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書苑 複製版. 名著出版, 1975.
- キーワード
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- 中峰明本, 1263-1323
- 策彦周良, 1501-1579
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 書跡
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000279511