レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/11/12
- 登録日時
- 2019/12/03 00:30
- 更新日時
- 2019/12/18 11:54
- 管理番号
- 6326067
- 質問
-
解決
葦簀(よしず)の国内最大の生産地はどこか。国内シェアなども知りたい。
- 回答
-
ご照会の葦簀の国内最大生産地や国内シェアについて調査しましたが、当館の所蔵資料およびデータベースでは該当する情報は見当たりませんでした。
最新の情報ではありませんが、資料1に栃木県での葦簀生産戸数一覧などの記載がありましたので、参考までにお知らせします。また、葦簀の生産量に関する記述があった新聞記事を参考までにご紹介します。
【 】内は国立国会図書館の請求記号です。インターネットおよびデータベースの最終アクセス日は2019年11月6日です。
・資料1
藤岡町史編さん委員会 編. 藤岡町史 通史編 後編. 藤岡町, 2004 【GC49-J62】
p.377に「よしず生産戸数一覧」の表があり、地区ごとの戸数が記載されています。同ページに「昭和30~40年の最盛期には、1枚3000~3500円で売れ、年間総出荷数は、30~40万枚を数えた」、「平成14年現在、藤岡に4軒、赤麻に3軒、部屋、生井、野木に1軒ずつしか残っていない」という記述があります。
新聞記事(各新聞データベースで検索しました。)
・朝日新聞 1998.12.11 朝刊/栃木「谷中湖望みヨシ刈り 野木の渡良瀬遊水地 /栃木」
「遊水地産のよしず編みには、周辺の200戸以上の人たちが携わり、全国生産量の70%を占めていた。しかし、1981年と82年の冷夏をきっかけに生産者が激減。野木町では、わずか10戸になった。」という記述があります。
・毎日新聞 2000.04.25 地方版/栃木「[わが町この一品]よしず--藤岡町 /栃木」
「1960年代前半には、遊水地を囲む4県で、約800人の生産者が年間35万~40万枚を作っていたという。しかし売り上げが落ち込み後継者も育たず、現在は約20人で年間2万枚程度という。」という記述があります。
・読売新聞 2011.08.04 東京朝刊/栃木北「特産「よしず」注文殺到 節電推進で再評価 渡良瀬遊水地周辺=栃木」
「4県6市町にまたがる渡良瀬遊水地に本州最大のヨシ原があるため、同遊水地の地元市町などでは、大正時代から農家の副業として製造されてきた。よしず製造者らでつくる「藤岡よし利用組合」の栗田瀬平・副会長(66)によると「最盛期には数千戸が作っていたと言われる」という。」という記述があります。
・産経新聞 2001.8.2 東京朝刊/第2東京「【名所・景勝アルバム】渡良瀬遊水地 茨城、栃木、群馬、埼玉に面する」
「遊水地の湿原一帯に生えるヨシは日よけや霜よけのヨシズとして全国に出荷されてきた。この「谷中のヨシズ」の製造業者は最盛期には五百軒もあったが、今では数えるくらいに減ってしまった。親子二代にわたりヨシズ生産に携わってきた古河市古河の横山義男さんは(六七)は「谷中のヨシは根が二メートルもあり太さは親指ほどもある。二十年前のピーク時には、古河市だけで三十軒の業者が年間十万枚も生産し、品質のよさから人気があった」と話す。」という記述があります。
調査済み資料およびデータベース
・遠藤元男, 児玉幸多, 宮本常一 編. 日本の名産事典. 東洋経済新報社, 1977 【D2-407】
・農山漁村文化協会 編. 生活工芸大百科:地域素材活用. 農山漁村文化協会, 2016 【KB2-L14】
・服部 武. 在来産業と民俗--三郷市のよしず生産についての報告-2-. 紀要. (通号 24) 1999. pp.33-48 【Z21-792】
・ヨシズにも、ヨシ葺きにも、暗きょヨシにも…… : 全国からたくさん注文がくるヨシ産地 : 栃木県栃木市 松本八十二(やそじ)さん(藤岡よし利用組合長・渡良瀬遊水地利用組合連合会会長) (特集 地域資源だ 荒れ地のカヤ). 季刊地域. (19):2014.Aut. pp.26-28 【Z72-B664】
・寺林暁良「地域環境管理の社会学的研究 : ヨシ原管理にみる「複数の利害」のダイナミズム」( https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/58770 )
・国立国会図書館オンライン( https://ndlonline.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館サーチ( https://iss.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )
・レファレンス協同データベース( https://crd.ndl.go.jp/reference/ )
>「栃木県内のよしず製造の歴史について調べたい。 国内の生産の歴史も概要を知りたい。」( https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000249549 )
・聞蔵IIビジュアル(当館契約データベース)
・産経新聞データベース(産経電子版)(当館契約データベース)
・中日新聞・東京新聞記事データベース(当館契約データベース)
・毎索(当館契約データベース)
・ヨミダス歴史館(当館契約データベース)
・東京新聞(TOKYO Web)( https://www.tokyo-np.co.jp/ )
>「よしずの出荷、ピーク 渡良瀬遊水地産 丈夫、風通しよし」( https://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201906/CK2019061402000167.html )
・おやまブランドWEB( https://www.oyamabrand.com/ )
>「ラムサール渡良瀬遊水地よしず」( https://www.oyamabrand.com/oyama-brand/ramusaru_wataraseyusui_yosizu )
・栃木県( http://www.pref.tochigi.lg.jp/index2.html )
>「栃木県指定の伝統工芸品」( http://www.pref.tochigi.lg.jp/f02/work/shoukougyou/dentoukougei/craft.html )
>とちぎの統計情報( http://www.pref.tochigi.lg.jp/c04/pref/toukei/toukei/top.html#syogyo )
・栃木市( https://www.city.tochigi.lg.jp/ )
・小山市( https://www.city.oyama.tochigi.jp/ )
・古河市( https://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/lifetop/index.html )
・近江八幡市( http://www.city.omihachiman.shiga.jp/index.php )
・渡良瀬遊水地( https://watarase.or.jp/ )
・公益財団法人 淡海環境保全財団( https://www.ohmi.or.jp/ )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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・「e-Stat 政府統計の窓口」でデータセットに「よしず」「ヨシズ」「葦簀」「葭簀」などで検索したが、有効な結果は得られなかった。
・「工業統計調査実施事務局」のサイトで、「工業統計調査 商品分類検索」をすると、「よしず」は129919 (その他の木製品) に分類される とあり、個別の統計はなく、単独の数値はわからない。
『工業統計表 平成26年 産業編』 経済産業調査会編・刊 2016
『工業統計表 平成26年 品目編』 経済産業調査会編・刊 2016
過去の「工業統計表」品目編で昭和30年代、50年代の品目編の項目を確認したが、「よしず」は確認できない。
・『日本統計年鑑 第68回2019』 総務省統計局編 総務省統計局 2018
戦前、高度成長期より前、80年代あたりの同年鑑を見るが、記載なし。また、材料としての「葦」に着目し、工芸用農産物の項目を探す。畳に使われる「い」草はあるが、葦はない。
・Webで「葦簀」「よしず」を検索すると、産地として栃木県や滋賀県の工場が紹介されているので、各県がwebで公開している統計書の項目を調査するが、見当たらない。所蔵している各県の統計書を何点か見るが、「よしず」は確認できない。滋賀県は特産品の統計を出しているが、「よしず」はない。
『栃木県統計書』 栃木県企画部統計課編 栃木県 1981
『滋賀県統計書』 滋賀県企画部統計課編 滋賀県 1981
・「日経テレコン21」図書館版 記事検索 データ&ランキング 等を検索したが、主な産地に言及した記事を確認できなかった。
・「ジャパンナレッジ」で「よしず」を検索したが、主な産地に言及した記述を確認できなかった。
<その他調査済み資料>
・『データでみる県勢 2019』 矢野恒太記念会編 矢野恒太記念会 2018
・『民間統計徹底活用ガイド』 日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンク編 生活情報センター 2006
- NDC
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- 木工業.木製品 (583 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- よしず
- 葦簀
- 葭簀
- 工業統計
- その他木製品
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 経済社会(レファレンス)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 公立図書館 図書館
- 登録番号
- 1000269555