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レファレンス協同データベース

レファレンス事例詳細

事例作成日
2018年05月16日
登録日時
2019/11/08 18:13
更新日時
2019/11/08 18:26
提供館
横浜市中央図書館 (2210008)
管理番号
横浜市中央2558
質問

解決

 ことわざを途中から「なんとやら」と濁すことがありますが、その意味や目的について書かれた資料はありますか。
また、いつからそのような用法があったのか確認できる資料はありますか。
回答
1 「なんとやら」の意味
  「なんとやら」の意味は、以下の辞典で確認できます。

 (1) 『新明解 国語辞典 第7版』 山田忠雄/編 三省堂 2012.1
    p.1138 わかりきっていることだとして具体的な内容をわざと言わないで済ませるのに用いる語。

 (2) 『大辞林 第3版』 松村明/編 三省堂 2006.10
    p.1907 名称や言葉などをぼかしたり、婉曲に言うときに用いる語。

 (3) 『広辞苑 第7版』 新村出/編 岩波書店 2018.1
    p.2202 はっきりしない物事を示したり、婉曲に言ったりする時に使う語。

2 目的について
  「なんとやら」を使うなどしてことわざを濁したり、省略することについては、以下の
 資料に記述があります。

 (1) 『ことわざのレトリック』 武田勝昭/〔著〕 海鳴社 1992.12
    p.201~203「第7章 ことわざの改変・改作・パロディ 省略と延長」
    ことわざの後半を「なんとやら」で置き換える時の話者の心境を中心に、その表現
   の目的や効果について書かれています。 

 (2) 『日本のことわざ 暮らしのなかの知恵』 池田弥三郎/著 ポプラ社 1975.3
    p.156~160「ことわざの伸びちぢみ」
    ことわざの原形がよく人に知れわたっている場合に、「…とやら」「…ではないが」
   という形でことわざを使うことについて書かれています。

 (3) 「言語の創造性の基盤としての定型表現-慣用句およびことわざの拡張用法の調査-」
    土屋 智行 (「認知科学」18巻2号 日本認知科学会 2011.7) p.370~374
    「AにBなし」の形式のことわざだけに見られた特徴として、「なんとやら」などに
   よる句の省略が確認できたとしています。
   こちらの論文は以下のサイトで全文公開されています。
   J-STAGE
   https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcss/18/2/18_2_370/_article/-char/ja
   (最終確認日2019/9/24)

 (4) 『折口信夫全集 第7巻』 折口博士記念古代研究所/編 中央公論社 1966.5
    p.199~200「律文学の根底 一 詞章の断篇化」
    ことわざと詞章について考察している中で、ことわざの省略について書かれています。

 (5) 『ことわざの世界 曖昧さと両義性』 檜谷昭彦/著 日本書籍 1979.11
    p.186「5章 ことわざの構造 形式と機能」
    ことわざの発想上の特徴を示す要点さえ残しておけばいくらでも省略することが
   でき、それを日本人は一種の俳諧のように楽しんでいたと書かれています。

 (6) 「モチはモチ屋―ことわざの形態論」檜谷昭彦
    (「言語」1983年1月号 大修館書店 1983.1)p.42~47
    「日本人はなるべく短縮してものを言う傾向が強い」として、ことわざの省略につ
   いて書かれています。

 (7) 『日本語講座 第2巻 ことばの遊びと芸術』 大修館書店 1990.4
    p.63「となえごとの流れ」中尾達郎
    日本のことわざの特徴の一つとして、ことわざの省略をあげています。

 (8) 「ことわざのレトリック」中村明
   (「国文学 解釈と鑑賞」平成21年12月号 至文堂 2009.12) p.84~93
    「長い歴史をとおして「ことわざ」として残るためには簡潔な表現でなければなら
   ず、(略)必然的に<省略法>を用いることに」なったと書かれています。

3 いつからそのような用法があったのか確認できる資料
  いつから存在していたかについては確認することができませんでした。
 以下の用例における出典の出版時期から、1809年~1813年には使用されていたことがわ
 かります。

 (1) 『日本国語大辞典 第10巻』日本国語大辞典第二版編集委員会/編 
    小学館 2001.10
    p.344「なんとやら」
    意味:名称やことばの不明・不定なさま。何とかいう。
    用例:滑稽本・浮世風呂(1809-13)二・下
       『女賢くして牛を何(ナン)とやらで、女の利口はやくにたたねへ』
   ※『日本古典文学大系 63 浮世風呂』 岩波書店 1957.9
    p.9「解説」によると、『浮世風呂』二編女湯之巻上下二冊は、「文化六年巳の重陽
    前後五日の急案」という自序をつけ、文化7(1810)年に出版されたとあります。
回答プロセス
事前調査事項
NDC
  • 伝説.民話[昔話] (388 8版)
参考資料
キーワード
照会先
寄与者
備考
調査種別
文献紹介
内容種別
言葉
質問者区分
登録番号
1000264913
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000264913 コピーしました。
アクセス数 40421
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