レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2017/08/02 16:37
- 更新日時
- 2017/12/13 15:04
- 管理番号
- 中央-1-002009
- 質問
-
解決
都都逸「恋し恋しと鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」の成立について知りたい。
- 回答
-
・『虫曼荼羅』岩下均 著 春風社 2004年
p.9「今日の民謡の直接の祖ともいうべき、江戸中期の六八か国、三九八首の民謡を集めた『山家鳥虫歌』には、よく知られた「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」(初出は室町時代の歌謡集『閑吟集』。一五一八年)という歌が収められている。」と記述あり。
・『山家鳥虫歌 近世諸国民謡集』浅野健二 校注 岩波書店 1984年
「〔畿内五国〕山城国風」の章で、
p.23に「恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす」の歌と注釈が掲載されている。
「和歌の世界では、…(略)…蝉と蛍は恋情に焦がるる虫として対照されるが、これも室町小歌から近世歌謡まで広く愛唱された名歌。特に「鳴かぬ蛍」は忍ぶ恋の歌として、『源氏物語』蛍巻の「声はせで身をのみ焦がす蛍こそいふよりまさる思ひなるらめ」以下、諸歌謡集に散見する。」と記述あり。
補注としてp.257に、「『閑吟集』『宗安』「わが恋は水にもえたつ蛍々、ものいはで笑止の蛍」。『隆達』「とぶ蛍、なにを思ひて身をこがす、我は恋路に身をやつす」。『広島藩御船歌集』切歌「こがれこがれてなく蝉よりもゑ、鳴かぬ、蛍が身を焦がす」。その他、初句が「声にあらはれ」または「恋しゝと」の形で、『松の葉』巻五・古今百首投節、『小歌志彙集』元禄正徳頃の流行歌「落ちよ節」、『船枕』川方・真糸ぶし、『延享五』、『麓廼塵』土手節、『潮来風』などにも見え、現代民謡にも遣っている。」と記述あり。
・『校註 松の葉』藤田徳太郎 校註 岩波書店 1984年
p.126(「松の葉 第五巻」古今百首投節)に、「聲に現れ鳴く蟲よりも、云はで蛍の身を焦がす」が掲載されている。
・『閑吟集』浅野建二 校注 岩波書店 1989年
p.66に、「我が恋は 水に燃えたつ蛍々 物言はで笑止の蛍」が掲載されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 民謡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000219776