レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年09月13日
- 登録日時
- 2015/11/19 11:24
- 更新日時
- 2023/07/29 12:35
- 管理番号
- 岩手-250
- 質問
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解決
盛岡藩を『南部藩』や『盛岡藩』というが、どちらが正しいのか。どうして違うのか。
- 回答
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南部藩は、南部氏の領地であったことから『南部藩』と呼ばれていた。文化14年(1817)、十代藩主利敬公の時、南部藩を盛岡藩と改称する旨を幕府に届けている。
『用語 南部盛岡藩辞典』
⇒p263「もりおかはん 盛岡藩」
《文化十四年十一月三日南部藩を盛岡藩と改称するむね幕府に届け出た。》
『南部史要』
⇒p209「第三十六世 利敬公」
《文化十四年十一月古来唱へ来りし南部藩を改めて盛岡藩とす。》
『図説盛岡四百年 上巻』
⇒p63「南部の藩政時代」
《文化十四年五月、従来の藩称「南部藩」を正式に「盛岡藩」と改めている。》
『岩手百科事典』
⇒p557「なんぶはん 南部藩」
《領知した近世の大名(南部氏)を指した名称。(略)とくに1817年(文化14)からは南部藩を盛岡藩と改めている。》
『日本歴史地名大系 3 岩手県の地名』
⇒p478「盛岡市」
《盛岡の古名は不来方(こずかた)と称したが、近世初頭の盛岡築城に際し、盛岡藩二代藩主南部利直が不来方の用字を嫌い森ヶ岡と改称。いつの頃からか森岡となり、四代藩主重信の代の元禄四年(1691)に盛岡と改められたと伝えられ、のち現市名となる。》
- 回答プロセス
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・当館郷土資料書架、歴史藩政時代資料をブラウジング、調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 東北地方 (212 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
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- 『用語 南部盛岡藩辞典 』一ノ倉 則文∥編 東洋書院∥出版 1984年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001689390-00)
- 『南部史要』菊池 悟朗∥編輯 熊谷印刷出版部∥出版 1998年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002728233-00)
- 『図説盛岡四百年 上巻』吉田 義昭・及川 和哉∥編著 郷土文化研究会∥編 1991年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002497600-00)
- 『岩手百科事典』岩手放送岩手百科事典発行本部∥編 岩手放送∥出版 1978年 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001394209-00)
- 『日本歴史地名大系 3 岩手県の地名』平凡社∥出版 1990年 , ISBN 4582490034 (http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002066798-00)
- キーワード
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- 南部藩
- 盛岡藩
- 南部氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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岩手県立図書館ホームページ レファレンス事例データベース検索
『「南部藩」、「盛岡藩」という呼び方について』検索キーワード:「盛岡藩」
https://www.library.pref.iwate.jp/iwsystem/refdb.html
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000184184