1. 1938年(昭和13年)制定の神戸市歌に関しての資料
・神戸新聞 昭和13年10月4日4面 「神戸市歌発表演奏会」の見出しで、歌詞と楽譜を掲載。
・『市勢概要』昭和17年(1942年)発行 口絵写真ページに楽譜と歌詞を掲載。
・『神戸市事務報告書及財産表』昭和13年 「社教」(教育部社会教育課)の章 p17-20(通しのページ付なし)に目的、公募期間、各県の応募者数、1席から3席までの入選者氏名などの記載あり。
・『神戸市公報』昭和13年4月25日の p.186、5月15日 p.226、6月5日 p.248に「市制発布五十周年記念神戸市歌募集」の公告あり。
8月15日 p.300-301に「復興港都の躍進譜神戸市歌生る」の表題で1席から3席までの入賞者紹介と、それぞれの歌詞を掲載
※ページ数は同広報紙の昭和13年分に通しで打たれています。
他に神戸市史や議会の議事録等も調査しましたが、神戸市歌に関する記述は見つけれられませんでした。
2. 作詞者の武藤重勝については、各種人名事典や著作権台帳などを調査しましたが、記述のあるものが見つかりませんでした。
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【2.について後日調査】2025年1月17日
・「大日本警防 14(1)」1940年1月発行 p28-29 「警防團家の武藤氏は立教大學文化出身の詩人」 により、神戸市歌に当選した武藤重勝氏は明治37年2月4日に境日向國高鍋町(宮崎県)で生まれたことがわかる。
【国会デジタルコレクション】
https://dl.ndl.go.jp/pid/1545640/1/19?keyword=%E6%AD%A6%E8%97%A4%E9%87%8D%E5%8B%9D・『日本現代詩人名鑑 1985』 p190 武藤重勝の項目により、詩人の武藤重勝氏も上記年月日に生まれ、宮崎県出身で、立教大学出身であることがわかる。
【国会デジタルコレクション】
https://dl.ndl.go.jp/pid/12450470/1/98?keyword=%E6%AD%A6%E8%97%A4%E9%87%8D%E5%8B%9D以上により、詩人の武藤重勝が神戸市歌の作詞者であると推測できる。
(参考)武藤重勝については、下記論文が詳しい。
寺崎昌男『武藤重勝 -クリスチャン・詩人であり続けた図書館人-』(『立教学院史研究』第2号、2004年)pp.178-181
【立教大学学術リポジトリ】
file:///C:/Users/bluser/Downloads/AA11829389_02_10-1.pdf
【Webページ確認日:2025年1月17日】