①百科事典・図鑑で【波】について調べる。
『ポプラディア』では「海の波の場合、できる原因により潮汐、津波、波浪に分けられる。ふつう、海の波というと風によって発生した、周期が1~30秒程度の波浪をさし、風浪とうねりからなる。直接風によって起こされる波を風浪、はなれた場所で生じた風浪が伝わってきたものをうねりという。」と記されている。
『原色ワイド図鑑 地球と岩石・化石』では〈海水の運動〉という項目の中に〈海の波〉の解説があり、「海面に立つ波には風浪とうねりがある。」とあり、「風浪やうねりは海岸に近づくと(中略)ついにはくだけて砕け波となる。このくだけ波の集団を磯波という。磯波にはくだけ方によって崩れ波・巻き波などがある。」との記述があり、砕け波の種類の図解がある。
『ニューワイド学研の図鑑 地球・気象』では、「海の波は風によって起こされるものが多く、波浪といいます。さらに波浪は風浪とうねりに大きく分けられます。」とある。巻き波の写真があり、くずれ波、巻き波、うねり波の3種類の波の図解がある。くずれ波とうねり波は波頭がまるみをもっており、巻き波は波頭が三角形になるという特徴が書かれている。
②OPACで件名【波】+件名【海洋】+資料種別【児童図書】で検索。17件ヒットする。現物にあたってみて、そのうち該当するものは以下の通り。
『海の大研究』には〈風のパワーで海岸によせる波〉という項があり、波が起こる仕組みの図解があり、そのほかに、風浪とうねりと白波の簡単な解説とそれぞれの特徴を捉えた写真の掲載がある。
『浸食・流水・水の色 なるほどナットク自然現象5』〈水が作る大地の現象6波〉の項では風浪とうねりのでき方と、波の形の図解、写真がある。また、波が伝わるしくみ、波がくずれるしくみについても図解と写真の掲載がある。そして、押し寄せた波が海に帰るしくみも「海岸近くでくずれた波は、今度は水の流れになります」「波打ち際に沿って沿岸流が流れるとともに。その流れが集まって、「離岸流」という沖へ引く強い流れができます。」と書かれ、図解と写真の掲載がある。
③そのほか、大人向けの資料を調査する。
気象予報士が解説している『サーファーのための気象ガイドブック』がある。Section2〈海底の地形で波の形も変化する〉では、できる波の形を5種類にわけ、そのときの地形と波のメカニズムを図解。特徴的な波の形の写真もある。Section3〈波のメカニズムを知る〉では、波が生まれて消えていくまでに海面に働いている力を図解している。Section5〈潮の流れも波と深い関係がある〉では、〈リップカレント〉のページで、海岸近くの水の流れについて図解と解説がある。
また、堀込智之著『波をつかまえる』第1章〈波のふしぎ〉では、波の仕組みについて実験や図解で解説している。