レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2010/09/26 16:43
- 更新日時
- 2012/12/22 15:57
- 管理番号
- 新門司分館08 高祖、
- 質問
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解決
アンリ・マティスの「切り紙絵」とは何か知りたいのですが、資料はありますか?
- 回答
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ジェラール・デュロゾワ著の『マティス』によると、「切り紙絵」は、グワッシュ(不透明な水彩絵具の一種)を使って助手に色紙を作ってもらい、自分は、あらかじめ下絵を作ることなく直接形を切り抜き、それを紙の上で構成して貼りつけるという方法で制作される作品ということです。この技法は当初、絵画の制作における補助的な存在でしたが、やがて作品として成立するまでになっていったようです。
フォルクマール・エッサース著『アンリ・マティス』によると、切り紙絵はマティスが1941(昭和16)年に十二指腸癌の手術をして、ベッドや車椅子の上での創作活動になって以降の作品です。
マティスの切り紙絵作品には、版画集『ジャズ』(1947年)、「ブルーヌードⅡ」(1952年)、「インコと人魚」(1952年)、「スイミング・プール」(1952年)、「花と果実」(1952~1953年)などがあります。
参考資料には、マティスの切り紙絵やその絵の詳しい解説なども記載されています。
- 回答プロセス
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自館、他館からマティスに関する資料(特に、伝記的資料、巻末に略歴や解説のある作品集、)を集め、”切り紙絵”についての記述の有無を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『マティス』 ジェラール・デュロゾワ著 岩波書店 1993年 <723.3/イ> (29~33頁)
- 『アンリ・マティス』 フォルクマール・エッサース著 タッシェン・ジャパン 2001年 <723.3/タ> (79頁)
- 『マティス』 ニコラス・ワトキンス著 西村書店 1997年 <723.3/ア> (19~22頁)
- キーワード
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- マティス
- 切り紙絵
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000071754