レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年09月02日
- 登録日時
- 2010/09/02 12:19
- 更新日時
- 2016/09/09 17:04
- 管理番号
- 国際友好1 中村、宮﨑
- 質問
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解決
「満洲国歌」はどのような国歌だったのでしょうか?
- 回答
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満洲国は1932年3月から1945年8月まで存在した国家です。『王道楽土の交響楽 満洲―知られざる音楽史』によると、「わずか一三年余りの歴史のなかで三回も国歌を制定した」そうです。
同書によると、最初の国歌は、作詞は初代国務総理の鄭孝胥で、作曲は山田耕筰です。この曲はベルリン・オリンピックに国家として参加するために急遽作られたが、オリンピックには参加できず、正式には国歌に採用されていないようです。
二番目の国歌は1933年2月に制定されました。作詞は同じ鄭孝胥で、作曲は「満洲国文教部選」となっています。実際は、日本人三人の合作でした。この国歌は純中国調の軽快で親しみやすい曲だったそうです。その後1942年9月に建国10周年を記念して新国歌が制定公布されました。この国歌は中国語の歌詞と日本語の歌詞で同時に斉唱しうる特異な国歌でした。曲としては、日本が明治以来導入してきた洋楽の和声、メロディで構成されていました。各国歌の歌詞、楽譜は下記の参考資料で確認できます。
- 回答プロセス
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当館で集約している満洲コーナーの書架より、歌が載っている資料を探す。
資料の目次より“満洲” “国歌” 等あるのもを探し、質問者様と共に確認。
- 事前調査事項
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質問者は以前満洲に住んでいた。
- NDC
- 参考資料
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- 『王道楽土の交響楽 満洲―知られざる音楽史』 岩野裕一 音楽之友社 1999年 <762.1/イ>
- 『満州唱歌集』 大連小学校 出版年不明 <767.7/マ> (53頁)
- 『満州の歌』 姫路あかしあ会 1986年 <767.7/ヒ> (80頁)
- 『国史大辞典13 ま―も』 国史大辞典編集委員会 吉川弘文館 1992年 <210/コ・13>
- キーワード
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- 満州 満洲 マンシュウ
- 国歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000070693