会期:2006年10月17日(火)~12月24日(日)
荒木経惟は、世界で最も知られる現代日本を代表する写真家です。1960年代から現在まで、常に時代を挑発し続け、時代の最先端を走り続けてきました。これまでに350冊以上の写真集・著作を発表し、毎年、国内外で個展を開催、多方面に大きな影響を与えています。
1940年に東京の下町、三ノ輪に生まれ育った荒木は、40年以上にわたり、“東京”という街、人々、 時代を撮り続けてきました。本展は、三河島に戦前からあるアパートに住む小学生の兄弟や仲間のこどもたちの日々の姿を生き生きととらえた『さっちん』 (1963年)から2006年の最新作まで約600点による個展を、江戸東京博物館全体を会場にして行います。
荒木の手作りの写真集『スケッチブック写真帖』やこれまで一度も発表されることのなかった1960年代 から70年代前半の多数の未公開作品を含み、東京と時代の変遷が、荒木の両親や三ノ輪の実家、妻・陽子との出会いから別れ、日常の風景によって紡がれ、荒 木経惟という一人の写真家の人生をたどる『東京人生』。大判のモノクロ写真に彩色したフォトペインティングとカラー写真による『平成色女』、今年の夏にデ ジタルカメラで撮影した『色夏』、花の作品群『百花淫乱』などの新作を紹介します。常設展示室の「中村座」のスペースでは、歌舞伎役者・中村勘三郎をはじ めとした人気役者と舞踏家・大野一雄のポートレートを展示します。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project/2927/%e8%8d%92%e6%9c%a8%e7%b5%8c%e6%83%9f-%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e4%ba%ba%e7%94%9f/(最終アクセス日:2020年3月13日)