レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年9月15日
- 登録日時
- 2021/10/24 13:16
- 更新日時
- 2021/11/18 09:54
- 管理番号
- 奈県図情21-012
- 質問
-
解決
奈良市田原地区で戦前に盛んだったお茶の輸出に関する資料を探している。輸出先や輸出していたお茶の銘柄、産地の状況などが知りたい。
- 回答
-
当館所蔵資料には、田原地区のお茶の輸出状況の詳細がわかる資料は見当たりませんでした。
なお、以下の資料に当時の輸出の大まかな様子の記載があります。
・『田原村史』
→p.317~ 「茶業の推移」のところに、「明治初年に至り製茶貿易益々盛となり」、「山城宇治茶劣らぬ良品として明治12,3年頃には売行頗る良好で、神戸市場に於て田原茶は好評」であったと書かれています。具体的な輸出の詳細は記載ありません。
『奈良市史, 地理編』
→p.124 「茶業」のところには、「大和高原一帯に茶樹の栽培が全般的に盛んになったのは文化文政以後と考えられる。明治以後は貿易品として海外に輸出されるようになって次第に発展した。」との記載があります。輸出の詳細は記載ありません。
・『大和茶』
・『大和茶の現状』
→いずれも昭和元年~56年(61年)の「茶種別輸出数量と金額」の記載がありますが、全国合わせた数値のようです。
・『大和茶の原点 : 大和高原開発事業の背景』
・『奈良県産茶(大和茶)の生産・流通の実態と動向』
→いずれも「安政6年にはわが国から製茶30万斤(180トン)が輸出された。これらの輸出茶は山城を中心として、大和、近江、…などの産出品であった」の記載がございます。他にも輸出量の記載はありますが、全国のものでした。
なお、以下の資料は確認しましたが、輸出に関する記載はありませんでした。
・『奈良縣添上郡田原村是』(大正6年12月の復刻)
・『奈良市(旧田原村)における茶経営農家の現状とその経営分析』
・『伸びゆく大和茶』
・『茶のふるさと奈良』
・『奈良農林水産統計年報』(昭和32年~)
→輸出についての統計は見当たりませんでした。
・『地理 : 地域史・景観(奈良県史)』
→p.456 「大和高原における茶業の発展」のところには輸出については触れられていません。
- 回答プロセス
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以下の資料も参照しましたが、奈良県に限定した記載はありませんでした。
・『日本茶輸出百年史』
- 事前調査事項
- NDC
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- 工芸作物 (617 9版)
- 参考資料
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田原村史編集委員会編 , 田原村史編集委員会. 田原村史. 田原地区自治連合会, 1959.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I008099203-00 -
奈良市史編集審議会 編 , 奈良市. 奈良市史 地理編. 奈良市, 1970.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001211611-00 -
近畿農政局奈良統計情報事務所. 大和茶. 奈良農林統計協会, 1983-03.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000254105-00 -
近畿農政局奈良統計情報事務所 編 , 近畿農政局. 大和茶の現状. 奈良農林統計協会, 1989.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002094162-00 -
近畿農政局奈良統計調査事務所. 大和茶の原点 大和高原開発事業の背景. 奈良農林統計協会, 1972-10. (地域構造分析 3)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000166968-00 -
宮下福太郎, 平田善文[共]著 , 宮下, 福太郎 , 平田, 善文. 奈良県産茶(大和茶)の生産・流通の実態と動向. 水資源開発公団布目ダム調査所, 1976.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I011212690-00
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田原村史編集委員会編 , 田原村史編集委員会. 田原村史. 田原地区自治連合会, 1959.
- キーワード
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- 茶業
- 大和茶
- 奈良県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000306452