レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年02月14日
- 登録日時
- 2021/10/13 14:42
- 更新日時
- 2021/11/25 12:52
- 管理番号
- 016-20211013-03
- 質問
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未解決
「毒」を表すイメージカラーとして紫が使われることが多いと感じるが、なぜ紫で表現されるようになったのか。
- 回答
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理由を示す学術的な資料は見つからなかった。色に関する事典類や文献の探し方と、参考になりそうな資料(a)~(h)を案内し、内容を見て検討するようお伝えした。
- 回答プロセス
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1)本学の統合検索システムWINE検索範囲[所蔵資料と電子資料]
◆キーワード:紫毒、紫色毒⇒参考になりそうな資料ヒットせず
◆キーワード:「シンボル事典」「色彩事典」など⇒事典類多数あり
『イメージ・シンボル事典/ アト・ド・フリース著; 山下主一郎主幹; 荒このみ[ほか]共訳』(a)
→p.510 purple紫色「死・服喪に関係」
『色の百科事典/ 日本色彩研究所編』(b)
→p.124~色彩感情紫:「死、服喪」(イメージ辞典、シンボル辞典から抜き書きとのこと)
『カラー・イメージ事典/ 日本カラーデザイン研究所編』(c)
→p.135~紫のイメージ:高貴
『サイン・シンボル大図鑑: ミランダ・ブルース=ミットフォード著; 今井澄子[ほか]訳』(d)
→p.282 紫とスミレ色:贅沢、富裕、権力、節制等
『色彩用語事典/ 日本色彩学会編』(e)
→p.43色の意味紫:位の高さ、不安、厳粛、神秘
『シンボル事典/ 水之江有一編』(f)
→p.284紫色:権力と崇高、すみれ色は死と喪を表わす。
『図説世界シンボル事典/ ハンス・ビーダーマン著; 藤代幸一[ほか]訳』(g)
→p.426紫色:霊性
『世界シンボル大事典/ジャン・シュヴァリエ,アラン・ゲールブラン共著;金光仁三郎[ほか] 共訳』(h)
→p.965~紫色:節制、聡明、慎重、喪など2)レファレンス協同データベース⇒それぞれ参考資料の掲載あり
◆キーワード:「紫毒」「紫イメージ」「紫シンボル」「色彩シンボル」など
・色彩に対するイメージについて日本ではなく世界の文化的背景が書かれた本はあるか
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000193780
・日本と英国の色の感覚、観念の違いについて載っているものが見たい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000191493
・日本と海外の色彩感覚の違いについて知りたい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000217509
・トイレの男女マークに、“赤”と“青”が使われるようになったのはなぜか知りたい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000205868
・アメリカ文学に出てくる色彩が、どのような意味を持っているのかを調べたい
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000167770
・「黒い太陽」という概念がヨーロッパ文化の中でどのような意味を持っているか。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000078564
・色からイメージする人間の感情(例えば赤なら激しい、熱い等)をまとめた本はありますか?
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000155253
3)CiNii Articlesキーワード検索
紫色毒:参考になる資料なし
紫色シンボル、紫色象徴、紫色イメージ:参考になる資料なし
色彩シンボル、色彩イメージ、色彩象徴、色彩文化:→検索結果要検討
・不安と紫色イメージの関係: 青年期大学生の不安傾向から安永英彦,日本色彩学会誌35, 152-153, 2011-05-01
⇒引用文献あり:色彩好悪と色彩象徴の経年比較伊藤久美子,デザイン学研究55(4), 31-38, 2008
・色彩好悪と色彩象徴の経年比較・色彩とその象徴性の研究: 調査方法と文化的側面の差異に注目して,鈴木恒男, 中川明美,日本色彩学会誌30, 148-149, 2006-05-01
⇒紫は悲しみの色とのこと
・色彩象徴性の心理的基礎に関する一分析」伊東三四,日本色彩学会誌22, 34-35, 1998-05-01
◆Web OYA-bunkoya ⇒参考になる資料なし
◆Googleキーワード:紫毒理由
⇒紫色と毒の関係について考察しているページがいくつかあり。おそらくこの問題意識は主にゲームの分野で気付かれていて、まだ歴史が浅く、分野としてもまだ研究の対象となっていないため、図書や学術論文があまり存在していないのではと推察できる。
◆Google Scholar ⇒見るべき成果なし
- 事前調査事項
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関連文献:http://openworldnews.net/archives/1069729918.htmlhttps://toda.sg/offline/dokudoku/調査済み事項(データベース): WINE,CiNii Articles
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000306020