レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/09/08
- 登録日時
- 2021/10/02 00:30
- 更新日時
- 2021/10/21 16:27
- 管理番号
- 10347266
- 質問
-
解決
洋ナシの品種「ドワイエンヌ・デユ・コミス」の起源・来歴を調べています。
(日本語資料を希望)
略称コミスと呼ばれているようです。
以下の資料に掲載されているか確認をお願いします。
『特産果樹』(間苧谷徹ほか編 日本果樹種苗協会 2006)
p181-211 セイヨウナシ 国会
『バラエティー西洋なし』(淺妻力 第一印刷所 1995) 国会
『果樹全書 ナシ・西洋ナシ 基礎生理・品種・基本技術・精農家の栽培技術』(農文協編 農山漁村文化協会 1985) 国会
村山秀樹「身近な野菜・果物 : その起源から生産・消費まで(29)セイヨウナシ(1)」(『日本食品保蔵科学会誌』 日本食品保蔵科学会編 41(1) 2015-01)p29-33 国会
村山秀樹「身近な野菜・果物 : その起源から生産・消費まで(29)セイヨウナシ(2)」(『日本食品保蔵科学会誌』 日本食品保蔵科学会編 41(2) 2015-03)p77-82 国会
- 回答
-
ご照会の記事の掲載箇所についてお知らせいたします。
『特産果樹』
図書 間苧谷徹, 小野祐幸, 木原武士, 仙台谷峰彦, 宇田川美代子 編. 日本果樹種苗協会, 2006.2 【当館請求記号RB161-J2】
項目名 ドワィエネ・デュ・コミス(Doyenne du Comice)(別名:ブーレ・ロバート、コミス)
ページ p.189
※「I 落葉果樹」の「9. セイヨウナシ」のうち、「2. 分類と品種」の「2)品種」、「(2) 中生品種」内の一項目です。
今回に限り、冒頭の来歴に当たると思われる部分を以下にお知らせします。
「フランス、アンジェ原産。1849年に初結実し直ちに命名された。米国には1850年に導入されており、わが国には明治時代の初めに入った。」(以下略)
『バラエティー西洋なし』浅妻力 編. 浅妻力, 1995.6 【当館請求記号RB169-G1】
項目名 (44)ドワイエネ・デュ・コミス(Doyenne du Comice)
ページ pp.100-101
※「5. 品種の解説(ABC順)」の「I 西洋なし」内の一項目です。
p.100に来歴等が記載されています。p.101はカラー写真です。
今回に限り、来歴部分を以下に抜粋いたします。
※最後の「(K)」は、凡例(p.7)によると、熊木茂氏執筆であることを示します。
「コミスの母樹は、1845年頃フランスのメーヌ・エ・ロワール県、アンジエにある園芸共進会(Comice Horticole)の果樹園で最初に作られた苗床から得られた。(K)」
『ナシ・西洋ナシ : 基礎生理・品種・基本技術・精農家の栽培技術 (果樹全書)』
農文協 編. 農山漁村文化協会, 1985.8 【当館請求記号RB169-17】
当該資料の目次及び「西洋ナシ」内の「原産と来歴」(pp.617-619)を確認しましたが、「ドワイエンヌ・デユ・コミス」という品種に関する記述は見当たりませんでした。
「身近な野菜・果物~その起源から生産・消費まで(29) セイヨウナシ(Ⅰ)」
雑誌記事 村山 秀樹 【当館請求記号Z18-1101】
掲載誌 日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science / 日本食品保蔵科学会 編 41(1):2015.1 pp.29-33
※記事中に「ドワイエネ・デュ・コミス」についての記述が散見されますが、来歴については、
「5. セイヨウナシの代表的な品種」の「(5) 'ドワイエネ・デュ・コミス'」(p.32)に記載されています。
今回に限り、以下に抜粋します。
「「The pear of New York」には、フランス メーヌ=エ=ロワーヌ県の園芸共進会(Comice Horticole)で1849年11月に初結実したと記録されている。評判の良さから、すぐに外国に普及し、1850年頃にはアメリカに渡っている。」(以下略)
また、図4(p.31)にモノクロの写真があります。
「身近な野菜・果物~その起源から生産・消費まで(29) セイヨウナシ(Ⅱ)」
雑誌記事 村山 秀樹 【当館請求記号Z18-1101】
掲載誌 日本食品保蔵科学会誌 = Food preservation science / 日本食品保蔵科学会 編 41(2):2015.3 pp.77-82
※こちらの記事には、ドワイエネ・デュ・コミスの起源・来歴に関する記述は見当たりませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
以下は、質問者が調査したことです。
19世紀半ばにフランスのアンジェで育種された。
Turtaudiereという人物が資金を出し、実際に作業を行った責任者がDhommeという人物であったらしい。
育種に携わったこの2名の経歴、育種された経緯や背景、この梨の名前の由来について、固有名詞も含めて
日本語で書かれた(あるいは日本語に訳された)資料を探しています。
日本語で書かれた信頼性の高い資料(書籍、論文、専門誌の記事)を教えてください。
wikipediaフランス語版の”Doyenne du Comice”のページを無料オンライン翻訳ツールで英語に直し、コミスの誕生背景に関する情報を読みましたが、これが正しく書かれたものと信頼してよいのか、判断がつきません。また”Doyenne du Comice”でキーワード検索したところ、オックスフォード出版局の書籍『An A-Z of Food and Drink (1ed.)』の抜粋記事らしきものを発見しましたが、背景の一部しか分かりませんでした。
https://www.oxfordreference.com/view/10.1093/acref/9780192803511.001.0001/acref-9780192803511
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- サービス企画課(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000305452