レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年04月13日
- 登録日時
- 2021/04/13 15:34
- 更新日時
- 2021/12/07 17:24
- 管理番号
- 蒲郡-2021-04132-般
- 質問
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解決
植物の「躑躅」を足偏の漢字を使って表記するのはなぜか。
- 回答
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「躑躅(てきちょく)」は「前に進めない」という意味で「羊が誤飲して死んだ」という故事からこの漢字があてられている。
- 回答プロセス
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1.Google検索「躑躅」「漢字」
検索結果一覧に「『大漢和辞典』の「躑躅」のところでは…」という文があり『大漢和辞典』を確認。
「①足で地をうつ。あしずり。②行きつもどりつする。たちもとほる。(田中注:原文ママ)③踊りあがる。④樹木の名。つつじ。」とあり。④に「弘景曰、羊食其葉、躑躅而死、故名。」とあった。
2.資料検索「請求記号:811 キーワード:漢字」で検索。
『漢字の植物苑 花の名前をたずねてみれば』円満字 二郎∥著 岩波書店
の内容紹介に「「躑躅(つつじ)」の難しい漢字はそもそもどういう意味なのか。植物漢字の面白話を、語源や成立ち、日本伝来の頃にまで遡り解説する。」とあり。書架を探すが見つからず→ステータス:不明に変更。
3.漢字の語源が載っていそうな本を分類8の書架で探す。
『植物の漢字語源辞典』に記述あり。
p.371躑躅 音:テキ-チョク 訓:つつじ「語源は羊が誤飲して死んだという故事から命名された。」「躑躅とはためらって前に進めない意である。」
4.後日『漢字の植物苑 花の名前をたずねてみれば』を再度探す。書架にあり。
p.36「ヒツジが消えたつつじ」「五~六世紀の中国の学者、陶弘景(とうけいこう)は、「羊躑躅(ようてきちょく)」という植物について、『羊がその葉っぱを食べると「躑躅」して死んでしまう」と述べています。」
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本語 (81 10版)
- 中国語.その他の東洋の諸言語 (82 10版)
- 参考資料
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諸橋轍次[著]. 大漢和辞典 巻10. 大修館書店, 1960-05.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000030174-00 -
円満字二郎著 , 円満字, 二郎. 漢字の植物苑 : 花の名前をたずねてみれば. 岩波書店, 2020.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000096-I012172268-00 , ISBN 9784000613910 -
加納喜光 著 , 加納, 喜光, 1940-. 植物の漢字語源辞典. 東京堂出版, 2008.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009389807-00 , ISBN 9784490107395
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諸橋轍次[著]. 大漢和辞典 巻10. 大修館書店, 1960-05.
- キーワード
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- 躑躅
- 漢字
- 成り立ち
- 故事
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌的事項調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000296979