レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年11月17日
- 登録日時
- 2020/11/17 11:36
- 更新日時
- 2020/11/25 14:36
- 管理番号
- 武蔵野市立図書館-004
- 質問
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解決
井の頭通りは、かつて「水道道路」と呼ばれていたが、その由来を知りたい。
- 回答
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もともと水道管の敷設用地であったため、当初は「水道道路」と呼ばれていたことがわかった。
その経過を以下の資料から見出すことができた。
【資料1】『東京の道事典』
P.13~15 「井の頭通り」の項に、由来の項があり、「大正2(1913)年、拡大していく東京市に給水するため村山貯水池から境浄水場へ導水し、さらに和田堀給水場に至る水道の工事が始まったが、その導水管埋設地が転用されて整備されていった。したがって、当初は「水道道路」と呼ばれ、~」との記述あり。
【資料2】『杉並風土記 下巻』(杉並郷土史叢書65)
P.107~109 「井の頭通り」の項に、「もともと水道管の敷設用地であったのが、昭和十二年九月から道路として利用されるようになったので、水道道路の名が生まれたのです」との記述あり。「井の頭街道」の命名由来の石碑の写真あり。
【資料3】『武蔵野市百年史 記述編3』
P.282「第2章 都市基盤の整備」の「(二)都市計画道路2-1-1号線(現3-4-3号線) 水道道路延長問題」の項に、「東京都が旧東京市時代の市営水道の送水管を埋設した道路で、・・・」の記述あり。
- 回答プロセス
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地元に住んでいる人の中には、今でも井の頭通りを水道道路の呼ぶ人がいて、会話の中にもよく登場する。そのため、由来を知っている人も多いが、正式にいつから、なぜと答えられる資料を探すという作業となった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 陸運.道路運輸 (685 8版)
- 参考資料
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【資料1】『東京の道事典』吉田之彦, 渡辺晋, 樋口州男, 武井弘一 編 ,東京堂出版, 2009.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010117004-00 , ISBN 9784490107579 -
【資料2】『杉並風土記 下巻』森泰樹 著 , 杉並郷土史会, 1989. (杉並郷土史叢書 ; 6)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001984872-00 , ISBN 491528106X -
【資料3】『武蔵野市百年史 記述編3』武蔵野市 編 , 武蔵野市. 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002730465-00
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【資料1】『東京の道事典』吉田之彦, 渡辺晋, 樋口州男, 武井弘一 編 ,東京堂出版, 2009.
- キーワード
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- 水道道路
- 井の頭通り
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 井の頭通り 郷土
- 質問者区分
- 社会人 図書館
- 登録番号
- 1000289582