レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年8月29日
- 登録日時
- 2020/09/26 00:30
- 更新日時
- 2024/01/15 10:43
- 管理番号
- 横浜市中央2589
- 質問
-
解決
明治以降の感染症の患者数を調べている。
病名別かつ国内、神奈川県、横浜市それぞれの患者数を知りたい。
- 回答
-
調査結果は次のとおりです。
1 国内
(1) 国立感染症研究所 感染症発生動向調査 週報(IDWR)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html
「週報 速報データ」で最新情報を公開しています。
また、「感染症年報アーカイブ」のページから
昭和24(1949)年~平成11(1999)年の年報を閲覧できます。
平成11(1999)年以降は統計表をダウンロードできます。
性別などの区分別による患者数を掲載しています。
※平成8(1996)~平成11(1999)年の年報は、
政府統計の総合窓口(e-Stat)で統計表をダウンロードできます。
https://www.e-stat.go.jp/stat-search?page=1&bunya_l=15&toukei=00450028
※平成11(1999)年までの年報の一部は図書でも所蔵しています。
図書のタイトルは『伝染病および食中毒統計』『伝染病及び食中毒統計』
『伝染病統計・食中毒統計』『伝染病統計』と変遷しています。
※また、『伝染病統計 平成10年・11年(1~3月)』(厚生統計協会 2000.1)には
「第1表 法定伝染病患者数・り患率(人口10万人対) 病類・年次別」(p.38-41)
「第2表 指定・届出伝染病患者数・り患率(人口10万人対) 病類・年次別」(p.42-45)を
掲載しています。
第1表は明治30(1897)年~平成10(1998)年、
第2表は昭和22(1947)年~平成10(1998)年の患者数を掲載しています。
(2) 『日本長期統計総覧 第5巻』 日本統計協会 1988.5
「21-9 伝染病及び食中毒の患者数と死亡者数(明治9年~昭和60年)」(p.144-155)
(3) 『日本長期統計総覧 第5巻』 日本統計協会 2006.12
「24-10 伝染病及び食中毒の患者数と死亡者数(明治32年~平成11年)」(p.198-209)
「24-11 感染症の種類別発生状況及び死亡者数(平成11年~15年)」(p.210-213)
(4) 『完結昭和国勢総覧 3』 東洋経済新報社 1991
「19-2 法定伝染病の患者数(大正15年~昭和63年)」(p.326)
「19-3 指定・届出伝染病の患者数(昭和21年~63年)」(p.327-328)
(5) 『法定伝染病統計』自明治13年至大正12年 内務省衛生局
『法定伝染病統計』大正13年至昭和9年 内務省衛生局
月別の患者数と死亡者数を掲載しています。
※当館未所蔵の資料です。
※国立国会図書館デジタルコレクションのインターネット公開の資料です。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2387671
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2390666
2 神奈川県
(1) 神奈川県衛生研究所 感染症情報センター
https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/03_center_main.htm
週報、月報として、神奈川県の最新情報を公開しています。
また、「定期情報 神奈川県の感染症」のページで
平成12(2000)年以降の年報を閲覧できます。
神奈川県及び県内主要都市(平成17(2005)年~)の患者数を掲載しています。
(2) 『国民衛生の動向』昭和37年版~
厚生統計協会(昭和37年版~2010 2011) 厚生労働統計協会(2011 2012~)
都道府県別の患者数を掲載しています。
(3) 『神奈川縣統計書』明治17年~1967-'69(昭和42、43、44年版) 神奈川県 1886-1971
「保健衛生」の章に、その当時の行政区分別の患者数と死者数を掲載しています。
※明治17年は患者数のみの掲載です。
※一部の資料は、横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」
(https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/)
又は国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/)で閲覧できます。
(インターネット公開又は図書館送信参加館内公開の資料です。)
(4) 『神奈川県の急性伝染病』昭和44年~昭和61年 神奈川県衛生部 1971-1988
市町村別の患者数を掲載しています。
※昭和61年掲載の「4 神奈川県の法定・指定伝染病患者数・(人口10万人対)
(年次推移)」(p.56-59)には、明治43(1910)年~昭和60(1985)年の
神奈川県の患者数を掲載しています。
※1964-1966(昭和39-41)年は当館未所蔵ですが、
国立国会図書館デジタルコレクションの図書館送信参加館内公開の資料です。
『神奈川県の急性伝染病. 1964-1966』神奈川県衛生部予防課
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2518931
3 横浜市
(1) 横浜市感染症情報センター
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/idsc.html
週報、月報として、横浜市の最新情報を公開しています。
また、「横浜市感染症発生動向調査事業概要」のページで
平成11(1999)年以降のデータをダウンロードできます。
各区別、月別、年齢層別の患者数を掲載しています。
※平成11-16(1999-2004)年は各区別のみの掲載です。
(2) 『大都市比較統計年表 昭和11年(第1回)』大都市調査統計協議会 1938.12
『大都市比較統計年表』昭和28年~ 大都市統計協議会
「衛生」の章に、横浜市を含む大都市の患者数を掲載しています。
※平成13(2001)年以降は横浜市のウェブページで統計表をダウンロードできます。
横浜市 大都市比較統計年表
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/tokei-chosa/portal/nenpyo/
(3) 『横浜市統計書』第1回~ 横浜市 1903-
「衛生及び環境」の章に、各区別の患者数を掲載しています。
※最新版は横浜市のウェブページで統計表をダウンロードできます。
横浜市 横浜市統計書
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/yokohamashi/tokei-chosa/portal/tokeisho/
※一部の資料は、横浜市立図書館デジタルアーカイブ「都市横浜の記憶」
(https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/)
又は国立国会図書館デジタルコレクション(https://dl.ndl.go.jp/)で閲覧できます。
(インターネット公開又は図書館送信参加館内公開の資料です。)
4 その他
資料によって「感染症」と「伝染病」と使われている用語が異なります。
かつては感染症のうち人から人へ伝播するものを特に「伝染病」と言っていたようです。
しかし、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」が
平成11(1999)年に施行されたのに伴い、現在は「感染症」が広く使われているようです。
(1) 『詳解 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 4訂版』
厚生労働省健康局結核感染症課/監修 中央法規出版 2016.5
「第6条 定義等」に、「「伝染病」は、医学的な意味の感染症のうち、
インフルエンザや赤痢等のように人から人への感染がある疾病を意味するもの」(p.52)
とあります。
(2) 『病院で聞くことば辞典 新版』 浜六郎/著 岩波書店 2010.1
「感染症――微生物などで発症」(p.54-55)
(3) 『南山堂医学大辞典 第20版』 南山堂 2015.4
「伝染病」(p.1715)
(4) 『医学書院 医学大辞典 第2版』 伊藤正男/総編集 医学書院 2009.2
「伝染病」(p.1962)
(5) 『最新 医学大辞典 第3版』 最新医学大辞典編集委員会/編 医歯薬出版 2005.4
「伝染病」(p.1282)
インターネット情報の最終確認日は2023年12月25日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 内科学 (493 8版)
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000287480