①本学の統合検索システムWINE、CiNii Booksで検索→以下のような統計や解説書はヒットするが、有効な情報なし。
『優生保護統計報告』、『衞生年報 / 厚生省衞生局』、『優生保護法解説』
②NDLサーチ
関連する学会の雑誌記事などに、有力な情報が含まれている可能性あり。各自治体の優生手術等に関する統計資料もヒット。「優生手術」で検索すると以下のような文献がある。
■施行後すぐに刊行された、優生保護法に関する図書の例
『優生保護法詳解』 谷口弥三郎 著 1952
『優生保護法』 谷口弥三郎 著 1952(目次に優生保護法の逐条解説あり)
■手引きに近い性質を持つと考えられる資料の例
(各資料の目次に「國民優生法」「優生手術」「優生保護法」に関する項目あり)
『性教育ハンドブック : 性と性病のはなし』 市川篤二 著 1948
『補習助産婦学講座. 第5輯』 1952
『精神医に聞く : 精神病とその療養の手びき』 鈴木秋津 著 1962
『母性保健指針 母子愛育会 (恩賜財団)』 母性保健部会 編 1967
■施行後、優生手術に関する記事が掲載された雑誌の例
『産科と婦人科』 16(4)1949(「優生手術雜感/堀秀雄/p29~31」)
『助産婦雑誌』 4(1)1953(優生手術に関する特集あり)
『助産婦雑誌』 8(3)1955(「優生手術の適応について/中津幸男/p29~35」)
※いずれも当館の「国立国会図書館デジタル化資料送信サービス」で閲覧可能
③契約データベース[医中誌Web]
医学関連分野に絞って検索することで、有用な資料が見つかる可能性あり。
④新聞記事データベースで「優生保護法」や「優生手術」に関する報道を検索すると、以下のような記事がヒットする。
・[毎索](毎日新聞)
「強制不妊手術 旧厚生省が『優生手術』増を要請」2018年2月20日
*旧厚生省精神衛生課長名の文書写真あり
・[聞蔵IIビジュアル](朝日新聞)
「許される“強制断種” 優生法の法務当局見解_医事・衛生」1949年10月14日朝刊
「断種は悪質遺伝だけ 不服のときは提訴可_医事・衛生」1949年10月16日朝刊
「優生保護法をめぐる問題点_社説」1963年8月22日朝
「人工中絶押える法改正 人口増大の“危険性”国立遺伝研部長が意見書」1972年6月4日朝刊
⑤民間の調査・報道
・本学ジャーナリズム研究所のプロジェクトとして発足したNGO(Waseda Chronicle)の調査記事。シリーズ「強制不妊」:ワセダクロニクル
http://www.wasedachronicle.org/importance-of-life/⑥国会会議録や公文書を調査し、国会での議論の発言から、公的な見解を調べる。
・国会会議録検索システム
http://kokkai.ndl.go.jp/・国立公文書館デジタルアーカイブ
https://www.digital.archives.go.jp⑦その他問い合わせ先
1)の手引き等は病院図書館・図書室、または医療関係・産婦人科関係の団体に、2)3)については、各省庁・自治体の見解や当時の文書等を直接照会することで入手できる可能性もある。