レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/10/27
- 登録日時
- 2020/06/24 00:30
- 更新日時
- 2020/06/25 16:47
- 管理番号
- 所沢所分-2020-003
- 質問
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解決
黒曜石は所沢で採取されたことがあるか。
- 回答
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黒曜石でつくれらた石器は発掘されていますが、所沢市が産地の黒曜石は確認できませんでした。
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
△『所沢市史 上』 所沢市史編さん委員会/編 所沢市 1991年
p.106「二、石器の製作と個体別資料 砂川型刃器技法の工程」の項あり。
「(前略)石材には、珪岩・凝灰岩・砂岩・頁岩・黒曜石が用いられており、原石はいずれも礫である。(後略)」と記述あり。
△『ところざわ歴史物語』 所沢市教育委員会/編 所沢市教育委員会 2006年
p.4 「旧石器時代と市内遺跡」の項あり。
p.5「(前略)旧石器時代の人々がどの程度の範囲を移動していたのか。これは原産地の限定された黒曜石の分布を調べることによって推定が可能となる。所沢市には、中部地方の高地や神津島産の黒曜石が持ち込まれており、こうした地域まで所沢市の旧石器時代人は活動の範囲としていた可能性がある。(後略)」と記述あり。
△『所沢史話』 内野弘/著 所沢市教育委員会 1974年
p.6 「砂川遺跡」の項あり。
「この遺跡は、所沢消防署西分署の西方約三百メートルの所、大字三ヶ島字砂川にあり、昭和四十一年十月に発掘調査されました。そして二十三点のナイフ型の石器をはじめ、核や石器を造った時の破片が多数出土しました。(中略)使用されている黒曜石は、長野県和田峠のものだそうですが、どのような経路で運ばれたものでしょうか。(後略)」と記述あり。
2.本館による後日調査
黒曜石の産出について、遺跡等から発掘された黒曜石の記録および黒曜石の性質等から、所沢での産出の可能性があるか確認。
《所沢市における遺跡の発掘調査について》
△『砂川先土器時代遺跡』 所沢市教育委員会/編 所沢市教育委員会 1974年
p.28「原石の種類と形状」の項あり。
「431点の資料は、すでに述べたように44個体の個体別資料に分類される(中略)その内訳は、頁岩1個体、黒曜石5個体の他は、すべて珪岩である。」と記述あり。産出場所についての記載なし。
《黒曜石について》
△『岩石と鉱物の写真図鑑』 クリス・ペラント/著 日本ヴォーグ社 1997年
p.197「黒曜岩」の項あり。
「・起源 粘性の高い酸性の溶岩が急速に冷え生成する。」と記述あり。
△『遺跡・遺物の語りを探る』 小林達雄/編 玉川大学出版部 2014年
p.183~184「槍先形尖頭器の発見と黒曜石原産地」の項に、黒曜石の原産地について解説あり。所沢の記述なし。
△『黒曜石3万年の旅』 堤隆/著 日本放送出版協会 2004年
p.66~68「日本列島の黒曜石原産地」の項に、日本の代表的な黒曜石原産地を示した日本地図あり。所沢の記述なし。
3.記載の見当たらなかった資料
×『ぼくらの祖先達は』 所沢市埋蔵文化財センター/編 所沢市教育委員会 1984年
×『ぼくらの祖先達は 2』 所沢市埋蔵文化財センター/編 所沢市教育委員会 1986年
×『ぼくらの祖先達は 3』 所沢市埋蔵文化財センター/編 所沢市教育委員会 1986年
×『所沢市史 地誌』 所沢市史編さん委員会/編 所沢市 1980年
×『所沢の歴史・文化・自然』 所沢市教育委員会/編 所沢市教育委員会 2009年
×『新編埼玉県史 資料編1』 埼玉県/編集 埼玉県 1980年
×『埼玉県立自然の博物館自然遺産調査 Ⅰ』 埼玉県立自然の博物館/編 埼玉県立自然の博物館 2019年
- 事前調査事項
- NDC
-
- 関東地方 (213 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 黒曜石
- 遺跡
- 旧石器時代
- 石
- 発掘
- 採掘
- 出土品
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000283428