レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年02月19日
- 登録日時
- 2020/05/29 10:03
- 更新日時
- 2020/05/29 11:36
- 管理番号
- 京歴-494
- 質問
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解決
京都御所は江戸時代に何と呼ばれていたか。また当時、皇居という言葉はあったか。
- 回答
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『皇室事典』(①)のp.324、「京都御所」の項目に「江戸時代にはもっぱら禁裏または禁裏御所とよばれた」とある。
同書pp.333-334の「皇居」の項目には、皇居という呼称は昭和23年から用いられるようになったことが書かれている。
『京都大事典』(②)pp.278-279「京都御所」の項には、江戸時代に限定するものではないが、「禁裏御所」、「内裏」という表記も記載されている。
『京都御所』(③)p.3に、京都御所が「内裏」とも呼ばれることが書かれている。
『国史大辞典,4:き‐く』(④)pp.337-339「京都御所」の項に、元弘元(1331)年から明治初年までは「土御門東洞院内裏」または「土御門内裏」とも呼ばれたこと、明治23年から昭和23年までは、「京都皇宮」という呼称が用いられたことが書かれている。
『国史大辞典,8:す‐たお』(⑤)pp.913-917「内裏」の項で、京都御所に限らず天皇の平常の御在所の呼称として、「大内・内・大御門・禁中・禁裏・禁闕」などの語も紹介されている。ただし、江戸時代に使用されていた語であるかまでは記載されていない。
- 回答プロセス
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『皇室事典』(①)、『京都大事典』(②)『京都御所』(③)で、京都御所の呼称に関する記述を調べた。
『国史大辞典』(④⑤)で「京都御所」の項や、①②③で出てきたキーワード「内裏」の項を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 近畿地方 (216)
- 参考資料
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- ①皇室事典編集委員会編著.皇室事典.角川学芸出版,角川グループパブリッシング(発売) ,2009. (当館請求記号:||288.4||Ko87||)
- ②佐和隆研[ほか]編集.京都大事典.淡交社,1984. (当館請求記号:K0||291.62||Ky6||)
- ③藤岡通夫著.京都御所.中央公論美術出版,1987. (当館請求記号:K111||521.825||F65||)
- ④国史大辞典編集委員会編.国史大辞典,4:き‐く.吉川弘文館,1984. (当館請求記号:||210.033||Ko53||4)
- ⑤国史大辞典編集委員会編.国史大辞典,8:す‐たお.吉川弘文館,1987. (当館請求記号:||210.033||Ko53||8)
- キーワード
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- 京都御所
- 禁裏
- 禁裏御所
- 内裏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000282515