レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2020/03/11 15:25
- 更新日時
- 2021/06/27 17:02
- 管理番号
- M0314
- 質問
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解決
”シャクシャインの戦い”について、いつから何がきっかけで始まったのか、できるだけ詳しいことが知りたい。
また、詳細な記述がある資料があれば、そちらも紹介して欲しい。
- 回答
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お電話にて、参考資料①~③の記述を基に回答し、最も詳細な記述のある③の資料をご紹介して調査終了。
【お電話で回答した内容】
1648年(慶安1年)以来、静内川上流に狩猟権を持つハエ(現在の門別町)のオニビシ(西のほうにあるアイヌ民族集団の首長)と、川の下流に漁猟権を持つシャクシャイン(静内のアイヌ民族集団の首長)は、漁労・狩猟場所をめぐって争いが続いていた。
1667年(寛文7年)に、樽前山(苫小牧市)の噴火による獲物の減少などが原因で争いは激しくなり、翌年オニビシがシャクシャインに殺される。
そこで、以前から松前藩に近かったオニビシ勢は、オニビシの姉婿のウタフを使いの者として松前に送り、武器や兵力の援助を求めた。
しかし松前藩は、この争いがアイヌ間で終わらず、次第に和人との対立に発展することを恐れていたため、援助を断る。
ウタフは帰って間もなく病死するが、この事が松前藩による毒殺と伝えられた。
加えて、それまでにもアイヌ間にあった不平等な交易をさせられていたことも相まって、松前藩とシャクシャインを長とするアイヌ民族たちの戦い(シャクシャインの戦い)が始まった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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【記述のあった資料】
①『静内町アイヌ民俗資料館(バインダ-製本)』山田 一孝ほか/著. 静内町教育委員会, 1984(資料コード:211932736) (P.4~5に「シャクシャインの蜂起」に記述あり。) -
【記述のあった資料】
②『アイヌ民族の歴史』関口 明ほか/編. 山川出版社,2015.8(資料コード:216363833) (「3アイヌ勢力間の抗争」から「4シャクシャインの戦い」(P.83~86)に記述あり) -
【記述のあった資料】
③『アイヌ民族の歴史』榎森 進/著. 草風館,2007.3(資料コード:216895466) (「近世最大のアイヌ民族の蜂起-シャクシャインの戦い」(P.184~202)に詳細な記述あり) -
【確認したが詳細な記述は見つけられなかった資料】
④『アイヌ民族:歴史と現在: 未来を共に生きるために 中学生用』アイヌ文化振興・研究推進機構, 2001.3 -
【確認したが詳細な記述は見つけられなかった資料】
⑤『アイヌの歴史:日本の先住民族を理解するための160話』平山 裕人/著.明石書店, 2014.5(資料コード:216230772) -
【確認したが詳細な記述は見つけられなかった資料】
⑥『知っていますか?アイヌ民族一問一答 新版』上村 英明/著. 解放出版社,2008.1(資料コード:215060751) -
【確認したが詳細な記述は見つけられなかった資料】
⑦『アイヌ史を見つめて』平山 裕人/著. 北海道出版企画センター,1996.1(資料コード:217513858) -
【確認したが詳細な記述は見つけられなかった資料】
⑧『アイヌの歴史:海と宝のノマド』瀬川 拓郎/著.講談社,2007.11(資料コード:215049819)
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【記述のあった資料】
- キーワード
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- シャクシャインの戦い
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000275783