以下の資料に記述を確認しました。
バラ科の植物で庚申薔薇という別名があることが分かりました。
・『日本国語大辞典 第9巻(ちゆうひ-とん) 第2版』(日本国語大辞典第二版編集委員会/編,小学館国語辞典編集部/編 小学館 2001)
p.57 「ちょうしゅん 長春」の項に「②直物「こうしんばら(庚申薔薇)」の漢名」とあります。
また、「ちょうしゅんか 長春花」の項には「①植物「こうしんばら(庚申薔薇)」の異名。」と並んで「きんせんか(金盞花)」の異名とも記載されています。
・『植物レファレンス事典 2(2003-2008 補遺)』(日外アソシエーツ編集部/編、発行 2009)
p.263 「コウシンバラ 庚申薔薇」の項に「双子葉植物網バラ目バラ科の常緑低木。別名チョウシュン。」
・『寺崎日本植物図譜』(寺崎留吉/図,奥山春季/編 平凡社 1977)
p.330 「コウシンバラ」の項に「中国の原産で、わが国に古く渡来した。チョウシュン(長春)ともいう。」花や葉の形がモノクロで確認できるため、彫刻の形と比較することができます。
・『原色樹木大圖鑑 新訂』(邑田仁/監修 北隆館 2004)
p.329 「コウシンバラ」の項では、原産地、分布、自然環境、用途、形態、名前の由来、学名とカラーの図で確認できるが「長春」の記載はありません。
「花は春から秋遅くまで、約50日を周期として返り咲するというのが庚申(60年に1度くる)バラといわれる所以である。」
次の資料は、お調べしましたが記述を確認できませんでした。
・『植物和名の語源 新装版』(深津正/著 八坂書房 1999)
・『日本中国植物名比較対照辞典』(増淵法之/編 東方書店 1988)