レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年12月23日
- 登録日時
- 2019/12/23 14:15
- 更新日時
- 2020/01/15 10:54
- 管理番号
- B2020口頭0101
- 質問
-
解決
化学繊維の種類、特徴や製法について詳しく知りたい。
- 回答
-
まず、繊維または化学製品を扱っている事典である資料1から4までを確認しました。
【 】内は当館の請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2019年12月2日です。
資料1
繊維学会 編. 繊維便覧. 第3版. 丸善, 2004.12 【PB2-H2】
資料2
日本化学会 編. 化学便覧. 応用化学編1. 第7版. 丸善出版, [2014] 【PA2-L15】
資料3
日本化学会 編. 化学便覧. 応用化学編2. 第7版. 丸善出版, 2014.1 【PA2-L16】
資料4
一見輝彦 著. わかりやすいアパレル素材の知識. 第3版. ファッション教育社; 星雲社 (発売), 2012.3 【PB21-J2】
資料1の「1・1・1 繊維の定義と特徴」内の「表1・2 1次構造(繊維の出発原料)に基づく繊維の分類表」(p.2)によると、「化学繊維、人造繊維」には、レーヨンなどの再生繊維、アセテートなどの半合成繊維、ナイロンなどの合成繊維、ガラス繊維などの無機繊維、金・銀糸などの金属繊維が含まれます。
同資料の、「1・4・2 再生繊維、半合成繊維」(pp.152-158)、「1・4・3 合成繊維」(pp.159-187)、「1・4・4 無機・金属繊維」(pp.187-197)に、それぞれの繊維の生成・製法と構造及び特徴が記載されています。また、「1・4・5 その他有用繊維」(pp.197-207)には、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリイミド繊維、フッ素繊維、PBO繊維、ポリ乳酸繊維について、同じく製法などが記載されています。
資料2のⅡ編(基盤的科学技術)5章(高分子合成・加工技術)「4 繊維の製造・加工技術」(pp.322-328)には、ポリエステルやナイロンなどの繊維原料の製造技術、紡糸や延伸などの化学繊維の製造技術、紡績糸・布の製造技術及び染色・仕上げ加工の説明があります。
また、資料3のⅣ編(有機・高分子化学品/材料)18章(高分子材料)「8 繊維用高分子材料」(pp.1173-1181)には、化学繊維を有機繊維と無機繊維に分類した図18.61「繊維の分類」がp.1173に掲載されているほか、ビスコースレーヨン繊維やアセテート繊維などのそれぞれの繊維材料や、中空糸膜や光ファイバーなどの特殊繊維の説明があります。
資料4の第2章のp.14にはアパレルに使われる化学繊維の分類を表した「表2-1 アパレル用繊維の分類」が掲載されています。また、同章には、再生繊維、合成繊維、半合成繊維、その他の繊維の説明に加え、改良化学繊維として、異形断面繊維、中空繊維、異形中空繊維、複合繊維(コンジュゲート・ファイバー)、極細繊維、抗ピリング性繊維、難燃繊維、易染性ポリエステル、制電繊維、導電繊維、シルキー繊維の説明が記載されています。
また、化学繊維に関する業界団体である日本化学繊維協会のホームページを確認したところ、化学繊維の歴史、種類、性能、製法などを記載したインターネット情報1が見つかりましたので、紹介します。
インターネット情報1
日本化学繊維協会( https://www.jcfa.gr.jp/ )
トップ>化学繊維を知ろう>化学繊維の基礎知識>化学せんい冊子ダウンロード2014年2月版
( https://www.jcfa.gr.jp/about_kasen/knowledge/ebook/index.html )
国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」の調べ方案内でも、繊維に関する資料を紹介していますので、あわせてご覧ください。
・繊維技術について調べる( https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400300.php )
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 繊維工学 (586 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 化学繊維
- ナイロン
- ポリエステル
- レーヨン
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 科学技術
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000271181