レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年12月05日
- 登録日時
- 2019/12/11 12:40
- 更新日時
- 2019/12/11 16:18
- 管理番号
- 京歴-469
- 質問
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解決
京都に「ユアサ エイコ」という役人(officer)がいたか?ユアサは「ハウス・ビューティフル」という雑誌を編集していたアメリカ人エリザベス・ゴードンに、京都を案内している。
- 回答
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『相互信頼(ワコール50年史:ひと)』(①)p.314に執筆者として、湯浅叡子の略歴が載っている。
それによると、湯浅氏は日本国際連合会協会京都本部事務局勤務、京都市観光局で国際観光担当ののち、『ハウス・ビューティフル』誌の記者として渡米している。①には、帰国後に湯浅氏が国立京都国際会館館長室長兼業務部長、財団法人民族学振興会千里事務局長、財団法人千里文化財団専務理事を務めたことも記載されている。
『京都の文化と市政:守り、育て、創るための取組』(②)pp.80-86に、湯浅叡子の対談「国際会館あの頃」が掲載されている。p.80には写真もあり。
湯浅氏が京都市の観光局長からスカウトされた話や、「ハウス・ビューティフル」誌に特集のアイデアとして「しぶい」という日本人の美意識を紹介したことがきっかけで、編集者として渡米したこと等が書かれている。
『京都府人物人材情報リスト 2019第3巻』(③)pp.1920-1921に湯浅叡子の項あり。
それによると、湯浅氏は大正15年生まれ。平成26年2月28日没。『相互信頼(ワコール50年史:ひと)』(①)に記載の情報に加え、ソロプチミスト日本財団理事長、大阪証券取引所公益代表理事等を務めたことも書かれている。末尾には湯浅氏についての関連記事を複数紹介している。
- 回答プロセス
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質問者によると、「ユアサ エイコ」のことは、ゴードンの伝記に出てくる。若いのによく物を知っていて「渋い」という概念を教えてくれたらしい。
漢字表記がわからないため、当館の蔵書検索システムで「ユアサ エイコ」と検索すると、『相互信頼(ワコール50年史:ひと)』(①)の著者の中に「湯浅叡子(ユアサ エイコ)」という人物がいることがわかった。この資料の巻末に執筆者略歴が載っており、湯浅叡子についても記載があった。
「湯浅叡子」と漢字で検索しなおすと、『京都の文化と市政:守り、育て、創るための取組』(②)にも関連する記述があることがわかった。
『京都府人物人材情報リスト 2019』(③)を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281)
- 参考資料
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- ① ワコール社長室社史編纂事務局編.相互信頼(ワコール50年史:ひと).ワコール,1999. (当館請求記号:K1||589.22||W34||)
- ② 京都市文化政策史研究会編著.京都の文化と市政:守り、育て、創るための取組.山代印刷株式会社出版部,2012. (当館請求記号:K1||709.162||Ky6||)
- ③ 日外アソシエーツ株式会社編.京都府人物人材情報リスト 2019第3巻.日外アソシエーツ (制作),2018. (当館請求記号:K0||281.62||Ky6||3)
- キーワード
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- 湯浅叡子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000270118