レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019/7/13
- 登録日時
- 2019/10/03 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:33
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000763
- 質問
-
解決
【参勤交代の服装と所持品について】 参勤交代のときの装束や携行品について書かれている資料はないか。
また、近世の前半と後半で行列の服装等に変化はあるか。
- 回答
-
参勤交代関連の資料を確認。
『参勤交代道中記』(118390366)p.98~121「第四章 大名行列の編成」
加賀藩の大名行列を事例に、服装や武器、携行品について記載あり。
『参勤交代』(112928409)p.108~136「参勤準備と旅行」
行列の形態や携行品について記載あり。
『大名行列の秘密』(113060401)p.30「国元の城下町や江戸に入る時は威儀を正した礼装だった。」「道中の間は、旅姿の略装だった」。p.33~45「(3)漬物石からペットまで」には、携行品について記載あり。
『日本人と参勤交代』(113072313)p.118~「権威を見せる舞台」に行列の外見と携行品に関する記述がある。携行品については、p.143~「行列の構成」にも記述がある。
『実録参勤交代』(113391727)p.10携行品に関する記述あり。
『参勤交代と大名行列』(118540875)p.36~41にかけて携行品に関する記述あり。
『昔の十二ヶ月』(118432733)p.87小姓の旅中の装束について記載あり。
なお、携行品については、大名の所持品について記されたものが多い(展示図録含め)。
大名行列の絵図からも服装、携行品は読み解くことが可能。絵図を解析した論考もある。
『描かれた行列』(113390891)p.31~55「加賀藩大名行列図屏風」。
加賀藩の大名行列図に描かれている武士の服装や武具、道具類に関する記述あり。
『行列にみる近世』(109165935)
国立歴史民俗博物館の図録。図版多数収録。絵図から行列を読み解く際の参考になる。
行列図は参勤交代をとりあげた展示図録等にも収められている。
一例として、郷土関係の図録では次のものがある。
『参勤交代』(119379381)
『中山道板橋宿と加賀藩下屋敷』(109112000)
『江戸と金沢』(109210217)
これら、絵図に描かれている行列は、略装ではなく正装で描かれている。
服装の時代による変化については記述のある資料を確認できなかったが、行列の様相の変化については、次の記述がある。
『参勤交代道中記』(118390366)p.111「江戸時代初期の大名行列は、戦塵の燻るなかに戦国の余臭を残し、未だ軍兵の面影をただよわせた質素な行列であった。」、p.112「ところが、江戸時代も後半に入ると打続く泰平から、大名行列は形骸化し、その旅装も自ずから華美・豪華に流れるようになった。」とある。
『参勤交代』(112928409)p.114に「戦国時代以来の臨戦的な行軍形式に始まった大名行列は、江戸時代前期以降は実用性がうすれて形式的なものとなり、その風装も質実剛健なものから華美にながれていった。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 歴史 (2 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000262275