レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月16日
- 登録日時
- 2019/03/08 15:22
- 更新日時
- 2020/02/24 10:53
- 管理番号
- 新県図-01402
- 質問
-
解決
以下3点の事項について
1.明治初期の東本願寺派信仰に関連する北海道移民について
2.『新札幌市史』第2巻p97~99「本願寺移民」について
3.本願寺、東本願寺について
- 回答
-
1.明治初期の東本願寺派信仰に関連する北海道移民について
当館所蔵資料を調査したところ、以下の(1)の資料に明治4年の本願寺移民について記述がありました。また(2)の資料に明治3年の東本願寺派による北海道開拓について、(3)の資料に明治3年の北海道移民について記述がありました。このほか東本願寺の別院がある三条市、旧高田市、旧新井市関連資料及び『新潟県史』等を調査しましたが、ご依頼事項に関する記述は見つかりませんでした。
(1)『新札幌市史』第2巻 通史2(札幌市教育委員会 札幌市 1991)
p97~99「本願寺移民」
(2)『三条市史』上巻(三条市史編集委員会/編 三条市 1983)
p928「東本願寺の新門跡下向」に、明治3年に東本願寺の新門跡現如一行が北海道開拓に向かった際に三条に寄ったことに関する記述がありました。ただし、その際に三条の門徒が一行に同行した旨の記述は見つかりませんでした。
(3)『松之山町史』(松之山町史編さん委員会/編 松之山町 1991)
p845~850「四 北海道移民」に明治3年の北海道への移民について記述がありました。ただし、東本願寺に関連する記述は見つかりませんでした。
2.『新札幌市史』第2巻p97~99「本願寺移民」について
『新札幌市史』第2巻を確認したところ、p98に移民のうち高橋九右衛門と小林栄吉について離散後の所在に関する記述があり、その出典資料としてそれぞれ「地価創定請書」と「大村耕太郎資料」(札幌市文化課蔵)が挙げられていますが、どちらの資料も当館では所蔵していません。
また「東本願寺が提出した名簿」については、文脈から『人別改ニ付左之通差上候控』(出典資料として『東本願寺北海道開教史』が挙げられています)と推測できます。ただし、どちらの資料も当館では所蔵していません。なお、北海道立図書館で『東本願寺北海道開教史』を複数冊所蔵しています(それぞれ出版年や編集者が異なります)が、いずれの資料が出典として挙げられた『東本願寺北海道開教史』に該当するかは不明です。
3.本願寺、東本願寺について
『新札幌市史』第2巻と『三条市史』上巻を確認しましたが、両資料における「本願寺」「東本願寺」が同一のものかは、わかりませんでした。
また両者の住所や所在地域等に関する記述もありませんでした。
本願寺移民の新潟における住所範囲(地域)については、『新札幌市史』第2巻のp98に「新潟県古志郡出身の大工職高橋九衛門」と記述がありました。
なお、古志郡に該当する旧山古志村の関連資料を調査しましたが、本願寺移民、明治初期における本願寺(東本願寺)信仰、また高橋九衛門に関する記述は見つかりませんでした。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (281 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 本願寺移民
- 北海道開拓
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000252824