下記の資料の記述を確認した。
①『河上肇全集17』 河上肇/著 岩波書店 1982(神奈川県立図書館所蔵)
p137-370『マルクス主義経済学の基礎理論』(河上肇/著 改造社 1929年)に、
「上篇 マルクス主義の哲学的基礎」と「下篇 マルクス主義経済学の出発点」が
収録されている旨記載あり。
p406-407 「下篇「マルクス経済学の出発点」は『資本論入門』
(第一巻上冊 弘文堂書房 1929、これは後に『資本論入門』(改造社 1932)
の第一巻第一篇一章および第二章となった)に若干の加筆をして転載したものなので、
ここでは省略した」との記載あり。
利用者所有資料である『マルクス主義経済学の基礎理論』は国立国会図書館
デジタルコレクションで閲覧可能。内容確認に使用する。
②『マルクス主義経済学の基礎理論』 河上肇/著 改造社 1929年
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1271824 (2020.1.7 最終確認)
NDLサーチで“河上肇全集”を検索したところ、資本論入門上と下の書誌がヒットしたが、
巻が不明。京都府立京都学・歴彩館のリンクから、下記2巻がヒット。当館所蔵あり。
③『河上肇全集 続2』 河上肇/著 岩波書店 1984【s06380026 081】
p597下段 『マルクス主義経済学の基礎理論 下篇』所収の「マルクス主義経済学の出発点」
は序説の1部分を除き、②とほぼ同一の内容である旨記載あり。
「序説は三節からなり、」とあり、以下の頁でそれぞれ確認できるが、いずれも加筆など改編がみられる。
序説一 p598~、序説二 p17~、序説三 p31~
④『河上肇全集 続3』 河上肇/著 岩波書店 1985
【s06380034 081】該当箇所なし。
googleで“河上肇全集”で下記のPDFがヒットする。
神奈川県立図書館HP内「知の編集」内「グレート・ワークスの世界」内「河上肇」
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/g_works.htm (2020.1.7 最終確認)
『河上肇全集』の一覧あり。続2と続3が資本論入門にあたることがわかる。
http://www.klnet.pref.kanagawa.jp/information/pdf/g_works/gw18_kawakami.pdf (2020.1.7 最終確認)
※【 】は自館の資料コードと請求記号