レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20160627
- 登録日時
- 2016/12/16 00:30
- 更新日時
- 2021/02/25 13:16
- 管理番号
- 中央-2016-04
- 質問
-
解決
七夕で梶の葉に文字を書くことについて掲載された文献はあるか。
- 回答
-
年中行事や植物などの所蔵資料及び次の論文・記事検索ができるオンラインデータベースを、<梶の葉><七夕><年中行事>などのキーワードで検索して得られた結果を調査した(最終検索日:2016年8月26日)。
CiNii Articles(国立情報学研究所)
Web OYA-bunko公立図書館版(大宅壮一文庫)
資料1のp.2に次の記述がある。出典は、『大きな活字のホトトギス新歳時記(第三版)』(資料3、p.535「梶の葉(かぢのは)」の項)となっている。
「古来、七夕には七枚の梶の葉に、星に手向けの歌を書いて供える習わしがあり、(後略)」
p.2-4「一、梶の葉について」にも、いくつか七夕との関係についての記述がある。
p.20-21「結論」に、七夕との関わりについて箇条書きでわかりやすくまとめられている。
資料2は、資料1と同じ内容で、p.313、p.314-316「一、梶の葉について」、p.329-330「結論」等に関連の記述がある。
資料4のp.69に「カジノキ」の項目があり、次の記述がある。
「かつて七月七日の夜に、カジノキの葉に詩歌などを書いて供えた。(中略)紙の短冊に願い事を書くルーツである。」
資料5のp.261-264に「七夕(たなばた)」の項目があり、次の記述がある。
「梶の葉に願いごとを記し、願いの成就と書の上達を祈ったりもしていたが、(後略)」(p.261)
資料6のp.178-179に「南庭の祭壇には、五色の糸、秋の七草を供えて」があり、次の記述がある。
「二星(たなばた)には、梶の葉に墨で古歌を書いて供えます」(p.178)
資料7のp.7に「暮しの和暦 七夕 短冊のルーツ 梶の葉に願いを込めて」がある。
資料8のp.31に「七夕と梶の葉」があり、梶の葉に和歌が書かれたとの記述がある。また、p.48-52に「冷泉家が遺す、七夕の行事」があり、古歌が記された梶の葉の写真がある(p.48)。
資料9のp.48-49に「季節を飾る 七夕(たなばた) 暮らしに遊ぶ和の折形」(荒木真喜雄指導・文、小林庸浩写真)があり、p.48に次の記述がある。
「もと、芋の葉に載った露を硯(すずり)に採って梶の葉に書くものであったとか。」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本文学 (910 9版)
- 植物学 (470 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】調査研究報告 31号 (2010年)
- 【資料2】基幹研究「王朝文学の流布と継承」 / 人間文化研究機構国文学研究資料館基幹研究「王朝文学の流布と継承」編集部/編 / 人間文化研究機構国文学研究資料館 , 2011.3 ( 国文学研究資料館研究成果報告 ) <D/ 910.23/ 5148/ 2011>
- 【資料3】大きな活字のホトトギス新歳時記 / 稲畑 汀子/編 . 改訂版 / 三省堂 , 1996.11 <S/ J137/ 244A/ 96>
- 【資料4】草木の本 / 湯浅 浩史/文 / 光琳社出版 , 1998.7 <4704/ 3077/ 98>
- 【資料5】三省堂年中行事事典 / 田中 宣一/編 . 改訂版 / 三省堂 , 2012.11 <R/ 386.1/ 5019/ 2012>
- 【資料6】家庭画報 56巻 7号 通巻665号 (2013年7月)
- 【資料7】散歩の達人 12巻 7号 通巻136号 (2007年7月)
- 【資料8】なごみ(和) 28巻 7号 通巻331号 (2007年7月)
- 【資料9】なごみ(和) 23巻 7号 通巻271号 (2002年7月)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000203327