レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/6/8
- 登録日時
- 2016/08/18 00:30
- 更新日時
- 2016/08/18 00:30
- 管理番号
- E160527154705
- 質問
-
解決
「福島第一原発が完成する前の用地は旧飛行場で標高30メートルあったが、完成後は10メートル程度になった」とのことで、完成前の標高が分かる地図を探しています。
年代は問いませんが、1万分の1~住宅地図ぐらいの縮尺を希望します。
(無ければ2万5千分の1でも可)
- 回答
-
お問い合わせの件について回答します。【 】内は当館請求記号です。
標高がわかる地図としては国土地理院の地形図が一般的ですが、同機関作成の10000分1地形図は、当該地域について作成されていません。また、25000分1地形図は、当該地域について、1号機が着工される1967年以前の時点では作成されていません。
国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の「地形図・地勢図図歴」をご参照ください。特定の図郭について、現在までに作成された地形図の一覧が見られます。
http://mapps.gsi.go.jp/
(最終アクセス日:2016年6月3日)
また、1967年以前の当該地域の住宅地図は当館に所蔵がありません。なお、住宅地図は標高を調べるための地図ではありません。
以下、参考までにお知らせします。
ご希望の縮尺ではありませんが、資料1に1967年以前の当該地域について、各種基準点の標高及び等高線が記載されています。
資料1
磐城富岡 [1956]. 1:50000. 応急修正版. 地理調査所, 1956.11.【YG1-Z-5.0-38-4E】
*原子力発電所建設予定地から最も近いと思われる三角点(基準点の一種)には「36,8」とあります。
また、本来は標高を調べるための地図ではありませんが、資料2にも簡易な等高線が記載されています。
資料2
大熊町全図 福島県双葉郡大野局郵便区全図. 昭和34年3月11日現在. 1:25000. 郵政弘済会, 1959.6.【YG12-Z-632】
*原子力発電所建設予定地から最も近いと思われる等高線には「40」とあります。
資料3は地図資料ではありませんが、標高がわかる図が収録されているのであわせてお知らせします。
資料3
福島原子力発電所原子炉設置許可申請書. 添付書類 東京電力, 1966.7.【Y95-B35】
*添付書類6「原子炉施設を設置しようとする場所に関する気象,地盤,水理,地震,社会環境等の状況に関する説明書」に含まれる「第1.3-1図 地質調査一般平面図」(縮尺1:4000)に等高線が記載されています。また、同添付書類中の「第2.1-1図 浅層地下水常水面断面図」には当該地域の地層を特定の断面で切り取った図が掲載されており、標高も示されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000195987