レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/07/03 14:10
- 更新日時
- 2016/11/11 19:38
- 管理番号
- 泉2016事-3
- 質問
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解決
伊達政宗が森林保護のために、制札を発令したと聞いた。
どういうものだったのか知りたい。
- 回答
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札の本文として、『東北開発史』p268に以下の記載がみつかった。
札
一、漆の木一人に付十五本づゝ、毎年栽可申事
附根苅無油断可仕事
中略
一、桑楮漆下々奉公人知行之内へも栽可申候
其外兼て被仰付候通之竹木、植不申ものには為科人足二十日づゝ召使はく候
附ムザト伐取者於有之者、為科銭小判一両可被召上事
右條々相背者於有之堅曲事に可被仰付者也仍如件
元和六年九月朔日 家老連署
『東北産業経済史 第1巻 仙台藩史』p234によると、この時の札を「元和の竹木條令」という。
山林は木材資源としてだけでなく、漆などの特産品、薪など燃料、山菜など食料資源の供給地であり、また、防災上からも、その管理は重要課題であった。とくに桑・漆・楮・竹については、植えつけの命令を繰り返し出して資源の拡大に注意を払い、その一方、竹や木については、勝手に伐採することを禁じ、そむいた場合は多額の罰金を科して資源の保持に努めていた。
- 回答プロセス
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「森林保護」のキーワードを「仙台」「伊達」等と組み合わせて検索してもヒットしないため、郷土史コーナーから直接探すことにした。すると、『東北開発史』の目次から第三編第六章第七節「森林保護」の項を発見し、そこに制札文をみつけた。
意味については、『仙台市史 通史編3 近世1』p181に解説があった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『東北開発史』 竹内運平/著 歴史図書社 1978年
- 『仙台市史 通史編 3 近世 1』 仙台市 2001年
- 『仙台市史 資料編 12 伊達政宗文書 3』 仙台市 2005年
- 『東北産業経済史 第1巻 仙台藩史』 浅野源吾/編 東洋書院 1976年
- 『日本史用語大辞典 1 用語編』 柏書店 1978年
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000194347