レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/06/30
- 登録日時
- 2015/10/05 00:30
- 更新日時
- 2021/03/06 16:53
- 管理番号
- 201506301
- 質問
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解決
大友能直の出生地(○○郷)と娘の名を知りたい。
娘は北条朝時に嫁いでいるらしい。
- 回答
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①大友能直の出生地
古荘(ふるのしょう)郷もしくは大友郷と推測されていますが、はっきりしません。
『鎌倉室町人名事典』の大友能直の項によれば「相模国大友郷」ですが、根拠となる史料が見つかりません。
『相模武士 全系譜とその史蹟 三』P179にあるように、「古荘郷内の父(近藤)能成のもとか、母大友経家の女の大友郷か、いずれかで生まれたのであろう」というのが適当であろうと考えられます。
②大友能直の娘の名について
以下の資料を確認しましたが、不明です。
◆『尊卑分脈 第二篇』P389 大友氏の系図 娘の記載なし
◆『尊卑分脈 第四篇』桓武平氏北条氏系図から、大友能直女の生んだ北条光時らの項に母として記載がないか確認しましたが、ありませんでした。
◆大友系図三種(『続群書類従 第六輯上 系図部』所収)
P350 大友系図(藤原道長はじまり)
女 名越越後守平朝時室
P356 大友系図別本
娘の記載なし
P361 大友系図(藤原鎌足はじまり)
女子 北条義時二男名越遠江守朝時室。越後守光時。尾張守時章。備前守時長。左近時兼。修理亮時幸等母
◆『吾妻鏡』(寛喜二年四月九日条)
越後守朝直(時カ)妻室卒去
◆「諸家系図纂」十六下 藤姓大友系図(『大日本史料 第五編之二』・『大日本史料 第五編之五』所収)
女 名越遠江守朝時室。越後守光時。尾張守時章。備前守時長。左近時兼。修理亮時幸等母儀、
◆「諸家系図纂」十六下 大友系図(『大日本史料 第五編之二』所収)
女子 北条義時二男名越遠江守朝時室。越後守光時。尾張守時章。備前守時長。左近時兼。修理亮時幸等母
◆大友志賀系図(『大日本史料 第五編之二』P98所収)
女 名越越後守室
- 回答プロセス
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①鎌倉室町人名事典が置いてあったので、まず大友能直について確認
②尊卑分脈を確認
③大日本史料を確認する。大友能直と、北条朝時室の亡くなった日の記事に、二人の概略がでている。
④姓氏家系大辞典をチェック
⑤国史大辞典で大友能直を見る
⑥『相模武士~』のシリーズで波多野氏を確認。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『国史大辞典 2』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 198007 210.033 4-642-00502-1
- 『国史大辞典 10』 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 198909 210.033 4-642-00510-2
- 『鎌倉・室町人名事典コンパクト版』 安田元久/編 新人物往来社 199009 28103 4-404-01757-X
- 『角川日本地名大辞典14 神奈川県』 角川日本地名大辞典編纂委員会/編 角川書店 198406 291.3
- 『尊卑分脈 第四編』 吉川弘文館 198300 210.08 (P18 桓武平氏系図)
- 『尊卑分脈 第二編』 吉川弘文館 198300 210.08 (P389)
- 『姓氏家系大辞典 第1巻』 太田亮/著 角川書店 1973 288 (P1240)
- 『続群書類従 第6輯上』 続群書類従完成会 198200 081.5 (P350,356,361)
- 『大日本史料 第五編之二』 東京大学史料編纂所/編纂 東京大学史料編纂所 1968.9 210.088 (P88~)
- 『大日本史料 第五編之五』 東京大学史料編纂所/編纂 東京大学史料編纂所 1969.9 210.088 (P700~)
- 『相模武士 第3巻』 湯山学/著 戎光祥出版 201105 213.7 978-4-86403-014-4 (P152~,P176~)
- 『天下人の血脈 源氏将軍の謎と系譜』 新人物往来社 199605 281 (P164 源頼朝の御落胤伝説 大友能直)
- キーワード
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- 大友能直
- 大友氏
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000182038