レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年07月18日
- 登録日時
- 2015/08/05 17:04
- 更新日時
- 2019/11/27 10:28
- 管理番号
- 京資-322
- 質問
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解決
全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高等学校野球選手権大会)の優勝旗をデザインした森於菟次郎(もり・おとじろう)について調べている。この優勝旗について記載されている資料はあるか。
- 回答
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『高校野球選手権大会発祥地における第一回大会優勝校の歩み:京都府立京都第二中学校』のp99~100によると、森於菟次郎は明治24年に大阪で生まれ、19歳の時に高島屋に入り図案部に勤務していた。大阪店図案部長を長く勤め、大正4年に全国中学校野球優勝旗の作製を行った。また、大会の第一回優勝校で、この優勝旗を初めて手にしたのは、京都二中(現在の京都府立鳥羽高等学校)であった。同書の巻末には、2013年8月23日の『京都新聞』の記事が掲載されている。
また、『高島屋135年史』のp381と『おかげにて一八〇』のp89には、大会優勝旗の調整について、『大阪高島屋四十年史』のp178~179には、森於菟次郎が大阪店回顧座談会で優勝旗について語る記事が記載されている。
- 回答プロセス
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1.京都の野球に関する資料(NDC分類:783.7)を調べたところ、『高校野球選手権大会発祥地における第一回大会優勝校の歩み:京都府立京都第二中学校』のp94~100に「大優勝旗の由来」について記載されていた。
2.上記の記述の典拠として『高島屋一五〇年史』が記載されていたが、当館では所蔵していないため高島屋の他の年史を調べたところ、『高島屋135年史』のp381の年表と『おかげにて一八〇』のp89の年表に大会優勝旗の調製について記載されていた。
3.『京都高校野球史』や『野球部記』等の資料を調べたところ、京都二中の優勝についての記述はあったが、優勝旗についての詳細は記載されていなかった。
4.国立国会図書館サーチで、キーワード「高島屋 年史」を検索し、検索の結果見つかった資料を調べたところ、『大阪高島屋四十年史』のp178~179に森於菟次郎と優勝旗について記載されていた。なお、この資料は「国会図書館デジタルコレクション」で全文を見ることができる。
- 事前調査事項
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質問者によると、森於菟次郎は考古学者である森浩一氏の父とのこと。
- NDC
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- 球技 (783 9版)
- 参考資料
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- 『高校野球選手権大会発祥地における第一回大会優勝校の歩み:京都府立京都第二中学校』 岩永よし子著 岩永よし子 2013年 図書請求記号:K152||783.7||I95
- 『京都新聞』 京都新聞社編 京都新聞社 2013年 雑誌請求記号:シ||キヨウ||K
- 『大阪高島屋四十年史』 大阪高島屋編 大阪高島屋本部編 大阪高島屋本部 1937年 「国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1227741 最終アクセス日2015年8月5日)
- 『京都高校野球史』 京都府高等学校野球連盟編 京都府高等学校野球連盟 1967年 図書請求記号:K0||783.7||KY6
- 『野球部記』 京都府立京都第二中学校・鳥羽高等学校野球部OB会編 鳥羽クラブ編 京都府立京都第二中学校・鳥羽高等学校野球部OB会 鳥羽クラブ 2000年 図書請求記号:K152||783.7||Ky6
- 『高島屋135年史』 高島屋135年史編集委員会編集 高島屋 1968年 図書請求記号:Y||673.8||001650
- 『おかげにて一八〇』 株式会社高島屋CSR推進室180年史編纂室編纂 高島屋 2013年 図書請求記号:K1||673.83||Ta54
- 「国立国会図書館サーチ」(http://iss.ndl.go.jp/ 最終アクセス日2015年8月5日)
- キーワード
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- 森於菟次郎
- 京都府立鳥羽高等学校
- 鳥羽高校
- 京都府第二中学校
- 京都二中
- 高校野球
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000178067