レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年07月22日
- 登録日時
- 2015/07/22 16:53
- 更新日時
- 2016/12/15 11:50
- 管理番号
- 2015-05
- 質問
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解決
土屋文明が愛媛新聞の「愛媛歌壇」の選者となった経緯がわかる資料はあるか。
- 回答
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【資料1】の「編集後記」(高木 善胤/著)に以下の記述がある。
「○稟告の如く愛媛新聞に土屋文明選による歌壇が創設され既に作品が夕刊紙上に発表されてゐる。之は同社として誠に優れた企画と云ふべく此の実現に尽力された弘田義定、内山直氏等の労を多としなければならない。又、御多忙の中を土屋先生が快諾されたのは一に愛媛が子規の生地である点にある事は勿論であるが、尚県下にアララギ会員が多く、月々アララギ誌上に全国有数の投稿率を示す盛況を見せてゐると云ふ事情にも思ひ及ぶ時、県下歌人としては一首でも多く優秀作品を寄せる事が土屋先生の御期待答へ、且自らに益する事甚だ大なる所以であらうと信ずる。尚附言すると愛媛歌壇入選歌稿の殆んどに土屋先生の添削が加へられてあり、之はアララギの土屋文明選歌に投稿しても望んで得難い特典と云ふべきである。」(p25)
- 回答プロセス
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まず【資料2】【資料3】を調査するが、【資料2】には「年譜」の昭和27年の項に「9・5 本紙に“愛媛歌壇”を新設、選者は土屋文明」とあるのみ、【資料3】には本文に「27年10月に「愛媛歌壇」として土屋文明選が始まる。」(p414-415)、「年表」の昭和27年の項に「10.3土屋文明選「愛媛歌壇」を掲載開始」とある程度でくわしい記述はなかった。次に【資料4】により昭和27年10月3日付の愛媛新聞紙面を確認したところ、第1回の「愛媛歌壇」の掲載が確認できたが、掲載開始にあたっての社告などは見つからなかった。次に同時期の地元の短歌誌雑誌に関連の情報はないかと【資料1】を調査した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911)
- 参考資料
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- 【資料1】『愛媛アララギ』第1巻第4号(愛媛アララギ発行所 1952年11月)<当館請求記号K911.1/2>
- 【資料2】『愛媛新聞百年史』(愛媛新聞社百年史刊行委員会/編集 愛媛新聞社 1976年)<当館請求記号K070.67/エヒ/1976>
- 【資料3】『愛媛新聞・百二十年史』(愛媛新聞百二十年史編纂委員会/編集 愛媛新聞社 1996年)<当館請求記号K070/9>
- 【資料4】『愛媛新聞マイクロフィルム』(愛媛新聞社)
- キーワード
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- 土屋文明(つちや ぶんめい)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000177572