レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年01月25日
- 登録日時
- 2015/06/05 19:29
- 更新日時
- 2015/07/09 10:01
- 管理番号
- M0156
- 質問
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鶴ヶ岱公園にあるひょうたん池が掘られた経緯や時期が知りたい。
- 回答
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明治から春採湖をめぐる公園計画があり、大正5年に林学博士の本多静六に公園設計依頼をしていた。鶴ヶ岱から茂尻矢、お供山(城山)、柏木町を含んだ広大な地域に、春採湖を中心に道路を設けて自然動物園や自然植物園、遊園地や運動場、養魚池、郷土館を設ける計画であったようだ。
大正8年に国有未開地の用地が払い下げられたが、実施されず、昭和12年に再び本多博士による公園の改造が計画されるが、戦争のため実施されなかった。
昭和22年にこの計画をそのまま都市計画として決定、昭和24年~26年にかけ「ひょうたん池」を中心に約6.1ヘクタールの事業を実施、これが現在の鶴ヶ岱公園である。
「釧路郷土史考」P156によると、大正11年8月に米町の厳島神社の移転計画が持ち上がり、昭和4年8月にこの辺りに敷地竣工したらしい。しかし、その後の戦争のため移転計画が消滅した。「花風景鶴ヶ岱 写真日記」によると、ひょうたん池は釧路刑務所の受刑者が掘ったという説がある、とのこと。「ふるさと地名めぐり 釧路地方の地名の由来」連載71の鶴ヶ岱1丁目の記事に、ひょうたん池は囚人により北海道の形に掘り直された、と記載がある。
また、「地域史辞典」の鶴ヶ岱公園の項目にはひょうたん池は神社敷地の前庭に位置するものとして掘られた、工事は刑務所囚人が行ったという話を聞いたことがあるが定かではない、とある。
厳島神社の移転計画の中で、ひょうたん池は掘られた、掘り直されたようだが、時期ははっきりせず、また囚人によって掘られたようだが真偽は定かではない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 造園 (629)
- 参考資料
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- 春採湖共同調査団編. 春採湖: 釧路叢書編纂事務局. 釧路市, 1974, 303p., (釧路叢書, 第15巻) (K080/K/D15 資料コード:213398130)
- 新釧路市史: 第1巻. 釧路市, 1974, 1240p (K291/K/D1 資料コード:213473440)
- 釧路郷土史考. 釧路市役所, 1936, 403p (K291/S 資料コード:216497645)
- 道東歴史散策隊編. 花風景 鶴ヶ岱公園 写真日記. 道東歴史散策隊, 2004-2005, (道東歴史散策シリ-ズ, Ⅲ) (バインダー製本 K291/D 資料コード:213978282)
- 釧路地方の地名を考える会. ふるさとの地名めぐり: 釧路地方の地名の由来. 釧路新聞社, (釧路新聞連載「ふるさとの地名めぐり」) (ファイル K291/K 資料コード:214796078)
- 地域史辞典: 草稿1. 釧路短期大学, 37p (K291/K 資料コード:215433065)
- キーワード
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- 鶴ヶ岱公園
- ひょうたん池
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000175471