レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/07/25
- 登録日時
- 2014/09/30 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:36
- 管理番号
- M14080717569117
- 質問
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障子の歴史について知りたい
- 回答
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『住まいの知恵』は小学生向きに日本人の暮らしを紹介するシリーズの1冊で、見開き2ページで1つの項目をわかりやすくまとめている。この本の8pに障子の項があり、「今日、明りを通す紙を張った明かり障子だけをさして障子というが、もともとはふすま、衝立、屏風など、室内を仕切るものすべてを障子と呼称していた。現在、一般家庭にある紙張り障子は、明かり障子が元になっている。平安時代末期には、ふすま障子や唐紙障子に対し、木の枠と桟とで縦横に組み合わせ、それに和紙を張ったものを、明かり障子といった。」と紹介されている。
『日本風俗史事典』p305‐306.では、障子・衝立・屏風などのような可動式間仕切を障屏具といい、古くは、衝立・屏風・簾・幕などが空間を仕切る道具として用いられた。日本の古代住宅のにあっては一棟一室形式が基本で、固定的間仕切が用いられたのは寝室などのごくわずかな部分にしかなかった。平安時代の障子といえば一般に衝立障子のことをいうと書かれている。
『表具の事典』179pには、「障子とは、本来風を防ぎ視線を遮る機能をもつ衝立のことであったが、次第に支柱に固定されるようになり、間仕切壁がつくられるようになった平安時代初め、「障子」という言葉は行動や視線をさえぎるものを意味し、当初の障子は壁のように柱間にはめ込まれたパネル状のものをいった。平安中期、その出入り口に付いていた開き戸が引き戸に変化し、さらに「引き違い」となった。格子に組んだ桟の外側に紙を張った明障子は平安時代の末期から現れ、中世住宅の特徴の一つとなった。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 風俗史.民俗誌.民族誌 (382 9版)
- 参考資料
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『日本人の暮らし大発見!2‐日本の伝統をもっとよく知ろう 住まいの知恵‐』学研.2003.59p.参照は8p
日本風俗史学会編『日本風俗史事典』弘文堂,1980,812p.参照は305‐306p.
京都表装協会編『表具の事典』京都表装協会,2011,418p.参照は179p.
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『日本人の暮らし大発見!2‐日本の伝統をもっとよく知ろう 住まいの知恵‐』学研.2003.59p.参照は8p
- キーワード
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- 障子
- 障屏具
- 明障子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2014080717552169117
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000160365