レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20130716
- 登録日時
- 2014/02/28 00:30
- 更新日時
- 2014/03/27 11:14
- 管理番号
- 0030001386
- 質問
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解決
古い戸籍に載っていた明治時代の住所が、現在のどこにあたるのかを調べています。
そちらでは、郷土史など和具に関する書籍が所蔵されていますが、参考になる書籍はあるでしょうか?
- 回答
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『明治期作成の地籍図』(佐藤 甚次郎/著)p48によると、お尋ねの「~番屋敷」は「屋敷番号」と呼ばれるもので明治4年に布告、明治5年から施行された「戸籍法」に基づき、住家の地所を単位として付番された番号とのことです。この番号は地所番号(地番)とは合致せず、この時代には1地所に地所番号と屋敷番号が併存していたようです。その後、明治31年公布の「戸籍法」で「戸籍ハ地番号ノ順序ニ従ヒ之ヲ編綴シテ帳簿ト為ス」となり戸籍でも地番を採用するようになりましたが、この頃までは住所表示として屋敷番号が使われる場合があったようです(同書p135)。
上記から、「屋敷番号」を知るためには明治4年から明治31年前後までの屋敷番号が表示された地図で確認する方法と、行政機関で作成された屋敷番号と地番の対応関係が分かる対照簿を調べる方法があると考えられます。
お探しの和具村について、これらの資料の所蔵を調査しましたが、地図・対照簿(図)とも当館には所蔵しておりませんでした。お力になれず申し訳ありません。
なお、当館では所蔵していませんが、地元の図書館や資料館などで所蔵されている可能性はあると思いますので、未調査であればお問い合わせいただく方法もあるかと思います。
志摩市内にある図書館、資料館は以下のとおりです。
志摩市立図書館
志摩市立志摩図書室
志摩市歴史民俗資料館
また、『郷土に於ける歴史的人物 2』(和具小学校/編)にお探しの番地に近い住所がありました。直接ではありませんが、これらが分かる地図があれば、おおよその位置を知る手掛かりになるかもしれませんので申し添えます。
【その他調査資料】
『志摩町史 改訂版』(志摩町史編纂委員会/編集 志摩町教育委員会 2004)
『志摩郡史 復刻』(曽我部 市太/[編]著 三重県郷土資料刊行会 1975)
『志摩地方及び周辺漁村関係資料目録』(三重県立図書館 2003)
『明治期志摩国資料集』(山崎 英二/編 三重県郷土資料刊行会 1968)
『三重県史 資料編近代1 政治・行政1』(三重県 1987)
レファレンス協同データベース「住居表示制度による表示以前の住所(屋敷番号・
地番)の所在地を調べる」
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=man_view&id=2000019199
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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旧土地台帳では、「~番屋敷」では調べられないと
言われました。
- NDC
- 参考資料
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- 明治期作成の地籍図 佐藤 甚次郎/著 古今書院 1986.11 , ISBN 4-7722-1211-6
- 郷土に於ける歴史的人物 2 和具小学校/編 和具小学校 1916.
- 郷土誌 2 和具小学校/編 和具小学校
- 志摩町史 志摩町史編纂委員会/編集 志摩町教育委員会 2004.9
- 志摩町史 志摩町史編纂委員会/編集 志摩町教育委員会 1978.10
- 志摩地方及び周辺漁村関係資料目録 三重県立図書館 2003.1
- 明治期志摩国資料集 山崎 英二/編 三重県郷土資料刊行会 1968
- 三重県史 資料編近代1 三重県/編集 三重県 1987
- キーワード
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- 地籍
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000149949