レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007年11月04日
- 登録日時
- 2013/08/11 14:50
- 更新日時
- 2013/08/16 09:39
- 管理番号
- 島根郷2007-11-01
- 質問
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解決
戦争の時、松江に「101航空教育隊」という部隊があったと聞いた。どこにあって、どのような施設であったか知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下の資料を紹介。
資料1:p11-20「第九航空教育隊の歴史」によると、第九航空教育隊は昭和13年9月に満州にて誕生、宮崎・松江時代は「西部第101部隊」と呼ばれた。昭和16年にチチハルから内地移駐となり、昭和19年2月に松江移駐となる。
教育内容はp21-22「第九航空教育隊の教育」によると、入隊してくる初年兵に「並業」「特業」を半年間の基本教育を施して、飛行場大隊などの部隊へ送り込むことが主眼とされた。「並業」は陸軍軍人としての一般的心得・航空教育隊として歩兵の小隊教練程度の教育が行われ、「特業」では各専門分野(電機・機関など)の技術取得が行われ、「工手」を養成した。
部隊のあった場所は、隊員の想い出(手記)に「松江市古志ヶ原町」と出てくるので、当時歩兵第63連隊のあった松江市古志原町のことと思われる。巻頭の写真にも、現在の松江工業高校に残っていた兵舎等の写真が載っていた。
資料2:p846(郷土部隊年表)の昭和18年12月17日に、古志原兵営土地建物等は浜田歩兵第21連隊補充隊に移管し、歩兵部隊の常駐を終える(第9航空教育隊移駐の予定)とあったので、歩兵63連隊が松江市古志原の兵舎を出た後に、101航空教育隊が入営したことがわかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 空軍 (398 8版)
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 8版)
- 参考資料
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【資料1】101会回想録編集委員会/編. 第九航空教育隊の想い出. 101会回想録編集委員会, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000518630-00 (当館請求記号 (書庫)093.9/66 ※貸出禁止資料) -
【資料2】歩兵第63聯隊史編纂委員 編. 歩兵第六十三聯隊史. 歩兵第63聯隊史刊行委員会, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001213765-00 (当館請求記号 093.9/19 ※貸出禁止資料)
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【資料1】101会回想録編集委員会/編. 第九航空教育隊の想い出. 101会回想録編集委員会, 1982.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000135270