レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2012/02/11 10:15
- 更新日時
- 2022/05/08 11:10
- 管理番号
- 門司一般24
- 質問
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解決
門司の和布刈(めかり)公園に明石与次兵衛(あかしよじべえ)の塔があるが、この塔が昭和30年ごろ海底より引き揚げられたときの様子について詳しく知りたい。
写真などはないか。
- 回答
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昭和29年3月14日付の西日本新聞に、与次兵衛の塔が「門司郷土会」によって引き揚げられたという記事が写真入りで掲載されています。これによると、戦時中に海中に沈められていた与次兵衛塔を、門司郷土会の井尻実氏の発案により、先行する形で引き揚げが行われたとのことです。
また、黒崎史蹟保存会による『黒崎之里 第14号』にも引き揚げ当時の事情や引き揚げられた石塔の様子、再建の経緯などについての記述があります。
- 回答プロセス
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郷土の史跡に関する資料を棚から直接探した他、過去のレファレンス事例を参考に資料を確認し、明石与次兵衛について(特に塔の引き揚げについて)の記述を探しました。その中で『北九州の史跡探訪』に「昭和二九年三月海底より引き上げられ」とあったため、所蔵のある新聞のバックナンバーで確認したところ、3月14日付の西日本新聞に写真入りの記事が確認できました。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 西日本新聞 昭和29年3月14日号
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『黒崎之里 第14号』 黒崎史蹟保存会/編
黒崎史蹟保存会 1991 分類:291.91 K051 タイトルコード:1009210013088 (p.16-34) -
『北九州の史跡探訪 増補・改訂版』 北九州史跡同好会/執筆 知的なレジャーのために 福岡自費出版センター 1990.9 分類:291.9109 タイトルコード:1009010033046 (p.13-14)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002121791-00 -
『国史大辞典 1』 国史大辞典編集委員会/編 あ-い 4-642-00501-3 マーク番号:79-02577 吉川弘文館 1979 分類:210.033 タイトルコード:1006010028988 (p.501)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I015650074-00 - レファレンス協同データベース 北九州市立中央図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000305903 (2022/5/8 確認)
- キーワード
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- 門司
- 明石与次兵衛
- 石井与次兵衛
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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明石与次兵衛(石井与次兵衛)は豊臣秀吉に仕える船奉行であり、秀吉が帰京する際に乗っていた船が関門海峡で座礁、転覆したため、その責任をとって自死した(※諸説あり)とされる人物です。
1600(慶長5)年に細川忠興が瀬の上に石塔(与次兵衛塔)を建て、与次兵衛の霊を弔うと共に航路安全の標識としました。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000101351